冬の寄せ植えに使えるカラーリーフをまとめておきたいと思っているのですが、今回はシルバーリーフ以外のブラウン・パープル・ピンクなどダークカラーや暖色系のカラーリーフで寄せ植えの中ほど~後方に使える背丈のある低木や宿根草をご紹介します。
下の寄せ植えは去年の冬使用し、その後も人に夏の間中貸し出していたためかなり色が剥げヨレヨレのカゴを使い回した今年の寄せ植えの一つでカゴがちょっとみすぼらしいですが植えた植物たちは今まさに見頃を迎え始めています。
春の球根も2月後半頃からだったか次々目覚め始めていて、この寄せ植えではヒヤシンス「ウッドストック」の蕾が育ってきています。伸び出した2本の素敵色の蕾が茂みの中から顔を覗かせているのが分るでしょうか。
背丈があって寄せ植えの中列~後列で使える低木や宿根草
コプロスマ
ブロンズやピンク、オレンジなど鮮やかに紅葉する品種で冬の寄せ植えにも重宝する低木です。寄せ植えにも使えるポット苗が出回る際、通常数本植えられている事が多く、比較的簡単に株分けできます。数本寄せられているポット苗は一旦その数本をバラバラに分けてから寄せ植えの中でバランスを見ながらそれぞれの株を植え付けると自然で表情豊かな寄せ植えを作る事ができます。
「コーヒー」
コプロスマ「コーヒー」は艶のある赤茶色の丸みのある葉が綺麗な低木です。
他のブロンズリーフに埋もれて画像では目立ちませんが、下の赤シクラメンのカゴ寄せでは2本左右に散らしてあります。他の寄せ植えで使いたかったため2本しか使いませんでしたがやはりもう1本入れた方がバランスが良かったです。
このコプロスマ コーヒーも5月に入ると全体の7割くらいがグリーンの艶葉に代わり新しい枝芽も葉の付け根からどんどん伸びてきます。庭のない限られた狭い家では寄せ植えは5月までそのまま置いておく場所がないので寄せ植えからポットに鉢上げしました。
そしてこん小さな花が咲きます。
この花が咲くころには寄せ植えは解体してしまっているかまたはあっても伸び乱れた冬の寄せ植えは解体前または夏に向けて改修前に日陰に避難させていて日照不足で開花しない事も多々あります。そのためこの花を寄せ植えで楽しむ事は少ないです。
「チョコレートソルジャー」
細い細かい枝にとても細やかなチョコレートカラーの極小葉がついているコプロスマ「チョコレートソルジャー」。他のカラーリーフのこれより大きな葉にこの細かい葉が密集した枝を重ねると変化と調和が生まれて寄せ植え全体のバランスがよくなります。細かい葉で他の草花の陰にもなりにくいこの手の背丈のある草木は冬の寄せ植えに結構重宝します。
枝の先端が少しくねくねしがちなところと細かい葉が面白く、たまたま近所のホームセンターで売っていた事もあり前シーズンはあちこちの寄せ植えで使いました。
苗木を寄せ植えで使う範囲では細い枝先は柔軟性があって寄せ植えにも使いやすい柔らかさで宿根草のようにも使えます。ここまで細かい葉もなかなかない上に小さすぎて目立たずも一個一個の葉に何気に艶があるところも素敵。夏越しもしやすく初夏頃おそらく花が咲くと思いますが開花姿は未確認です。
今年はホームセンターで扱っていなくて残念。前シーズン足を何度か売り場に運んでもどうもRhodesが買って、あと2鉢くらい他の人が買ったかな?という減り具合でずっと売れ残っていたから今季は入荷しなかったのでしょうか。
このコプロスマ「チョコレートソルジャー」は上の画像の赤いシクラメンの寄せカゴでは一番後ろに植えて極小葉で後方の空間を埋め合わせました。
小さな細いシルエットのダークカラーの背丈のある小葉はこのコプロス「マチョコレートソルジャー」以外にコロキア「コトネアスター」などがあり、例えば今の時期の背丈のある小花ではマラコイデスなどの細やかな小花を合わせるのも華やかで素敵ですが、細かい葉のシルエットを重ねるとまた花とは違う味わいを楽しめます。
ちなみにこのチョコレートソルジャーは今年の横長カゴの寄せ植え(記事一番上の画像)でも使っています。下の画像↓で見ると中央一番後ろの茶色い細かい葉です。実は今季の寄せ植えでこの冬使ったコプロスマチョコレートソルジャーは1つ上の画像の赤シクラメンの茶カゴ寄せで使ったものを再利用したものです。
またこのチョコレートソルジャー、前シーズンにこちらの寄せ植え↓でも使いました。一番後ろにちらちら見える茶色い極小葉がチョコレートソルジャーです。チラチラ散らせる極小葉の低木を冬~春の寄せ植えに添えると似たような大きさの葉や花が並ぶ寄せ植えの中に使うと細やかなリズムが出てバランスがよくなるのでとても重宝します。
このコプロスマチョコレートソルジャー、Rhodesの回りの園芸店やホームセンターではあまり見かけなくて残念。前シーズンはロイヤルホームセンターで沢山売れ残ってしまいか今季は入荷もしていませんでした。秋口にもっとあちこちで販売してくれると助かるのですが。
「レインボーサプライズ」
コプロスマも本当沢山種類があって姿形色も様々。赤シクラメンの寄せカゴには使いませんでしたが上の方でコーヒーを載せたついでにこのレインボーサプライズの画像も載せておきます。
このダークなピーチカラーの暖かみのある葉が魅力のレインボーサプライズも赤の近似色で赤花にも合います。
ちなみにこのコプロスマのピーチピンク×特濃ピーチの葉は前シーズンはクリームピーチカラーのアネモネと合わせました。赤い花ではありませんが、花と葉を同系色で併せたくなる誘惑に勝てなくて。
蕾の状態で最初よく分からなかったアネモネの花色が想像よりファンキーなピンクになりましたが、このコプロスマはちゃんと合わせてくれました。ネイビーカラーのネメシアやラテアートが目立たずひたすらピーチカラーの寄せ植えになりましたが、ダークネイビーのネメシアやアジュガ「ラテアート」など落ち着いた色味を加えた寄せ植えのつもりでした。
レインボーサプライズは花が咲く前に人にあげてしまい春の開花姿は未確認です。
カラーリーフとして楽しめるキンギョソウ
キンギョソウはブロンズカラーやピンクの斑入り種などこの時期沢山使えるカラーリーフです。
下画像右のブロンズカラーのキンギョソウが赤シクラメンの寄せカゴで使った「ブロンズドラゴン」。秋と春に白混じりのピンクの花が咲きます。
寄せカゴでは使っていませんが下画像左は斑入り種の「ダンシングクイーン」。下の画像では蕾が付いていますが、これ自体咲く花がマゼンダレッドで他の赤い花と寄せ植えで合わせても素敵です。
このカゴ寄せではブロンズレッドのリーフが綺麗な「ブロンズドラゴン」(花色は薄桃)を使いましたが、同じく葉色がブロンズカラーのキンギョソウは「ブラックプリンス」(花色は真っ赤)もよく使われます。葉色はどちらもほぼ同じ赤胴色で、ブロンズカラーのキンギョソウは秋の温かい時期の影響で少しグリーンの残る事もあれば(下画像左側)、ブロンズレッド一色(下画像右側)になったり、株によって葉色に違いが出て来る事もあります。
寄せカゴではそこそこ背丈のあるものを寄せ植えの中~後方に植えつけ尖った葉の動きを楽しみました。春にはたくさん花が咲いてその時の様子もこちらに載せたいのですが壊れたPCから画像データが取り出せていないのでまた取り出せたら画像を追加します。
他にもキンギョソウやコプロスマにも通じる背丈のあるもので今の時期重宝する赤系の葉物は下に載せるへーべなどもあり、この時期は茶・赤紫・ピンク系のスリムな葉がツンツン沢山出てくるカラーリーフに事欠きません。
へーべ
秋~冬に寄せ植え用にでポット苗が出回るヘーベはどれもやや尖った細い紅葉が綺麗な葉の品種ばかり。背丈を出して仕立ててある苗は寄せ植え後方に、背丈低めに仕立ててあるポットは寄せ植えの前~中程で使います。
「アイスイザベラ」
冬に寄せ植えに使うヘーベと言えばここ何年かはアイスイザベラが一番沢山お店で見かけるでしょうか。
この「アイスイザベラ」も赤花と合わせてもよくなじみます。下の画像では中央左の赤紫の尖った細かい葉の背丈のあるカラーリーフがアイスイザベラです。
赤花ではなくピンク系の花に合わせたものですが、下の寄せ植えでは後方の右半分に植えてある背丈のある細かい赤紫の葉がアイスイザベラです。この寄せ植えは、当記事一番上に載せた今年の寄せ植えで使ったヨレヨレのカゴで前シーズンに作った寄せ植えで、カゴが新しく表面の剥げもなく綺麗ですね。
バラして散らしていませんが、このアイスイザベラも大体3本ほど1ポットに植え付けてあるのでそれを株分けして寄せ植えにランダムに混ぜて植えます。
「ブロンズ」
へーべも種類豊富でこちらはアイスイザベラほどはピンクに紅葉しないヘーベ「ブロンズ」↓
少し黄味がかった明るい雰囲気のヘーベです。
季節や作られてから寄せ植えの作り手に届く一連の環境にもよりますが、私が園芸店で購入した時はピーチピンクやアプリコットカラーの温かみを感じる春の花にぴったりな、ベージュの斑入葉にほのかにピンクに色づいた優しい色合いの紅葉葉でした。
なので前シーズンの寄せ植えですが苺ミルクカラーやピーチカラーの花の寄せ植えに使って優しい雰囲気にまとめました。このへーべブロンズを2株入れたかったのですがこの鉢に入れるには無理だったため1株のみいれました。
その他
ロフォミルタス 「マジック ドラゴン」
ロフォミルタス マジックドラゴンも冬の寄せ植えで使う背丈のあるリーフとしてよく使われます。
冬は綺麗な紅葉が楽しめる小ぶりな斑入り葉も素敵で確かに寄せ植えで重宝しますが低木ならではの特徴で枝が少しツンツンしているので少し使いにくく感じる人もいるかもしれません。
春になるとボルドーカラーの紅葉は消え緑の斑入り葉に戻りどんどん枝も伸びてきます。この感じが気に入れば暖地では単体で鉢植えや地植えにして屋外で楽しむのもいいですが、我が家は場所がないので冬に寄せ植えに使ったら初夏には切り枝にして処分してしまいがちです。
ベロニカ 「グレース」
既に少し下の方がグリーンの葉になってきていますが、冬の間艶のあるチョコレートワインカラーの葉が楽しめ寄せ植えの中では少し背丈のある苗が秋~早春頃に出回り冬の寄せ植えでも楽しめるベロニカ「グレース」。
今年は赤い花の寄せ植えには使いませんでしたが、ツヤのある深い紅葉も暗緑葉もどちらも赤系の花の寄せ植えによく似合います。Rhodesも気に入って去年までの数年、毎年地植えや寄せ植えなど何かしら使っていて、昨年は先ほどちょっと載せたこちらの寄せ植えで使いました。
日没前の薄暗い頃も艶やかな葉姿↑で、日中は更に輝きを増す艶葉↓です。
秋から冬の間は画像(4月撮影)よりもう少し濃いブロンズリーフでカラーリーフとして寄せ植えに彩りを加えてくれます。
この後、暖地ではgw頃には紅葉が消えてダークグリーンの艶葉姿になり↓
6月に入るともう少し葉色が明るくなります。そしてこんな可愛らしい花が5月後半頃から咲き始めます。
実はこの寄せ植え↓の向かって左の後方にもベロニカグレースと似たような茶色の艶葉姿の低木が植えてあるのが分るでしょうか?こちらは上の方に載せたコプロスマ「コーヒー」です。ベロニカグレースとコプロスマコーヒーの2つはポット苗の状態では同じくらいの大きさの艶ブロンズリーフで一見雰囲気が似ています。葉の形や枝の方さなどは違いますが冬の寄せ植え用に使うために秋に出回る苗を買うと艶葉や葉の大きさ・株の背丈などが似ています。
コロキア「コトネアスター」
コプロスマ「チョコレートソルジャー」とはまた違った細い極小葉のコロキア「コトネアスター」。
細い枝葉姿の恰好良い雰囲気でやんわりクネクネした枝とさびれた色味の葉がとてもお洒落な低木です。
コトネアスターのカサッとした渋みのある細葉がとても好きで去年も寄せ植えに使いました。
葉は細長いと書きましたが、秋~冬に苗鉢で見かける葉は細長くシャープな雰囲気の葉も初夏~夏は丸みを帯びます。どんな花色の寄せ植えにもシックな雰囲気にしてくれくせのある赤い花の寄せ植えにも難なく使えると思います。
寄せ植えを初夏に解体してポットに植えて置いたものが夏越ししたものの、なかなか苗の美しい姿のまま翌年も寄せ植えで使えるよう育てる管理ができません。このコトネアスターも身近で気軽に行けるお店では購入できないのでもう少しホームセンターやあちこちの園芸店で入手できたら嬉しいのですが。
ちなみに初夏に黄色い小さな花を咲かせますが我が家では花が咲いた姿を見た事がありません。
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