特徴・管理 ヴィオルナ系 クレマチス 「カイウ」(Kaiu)

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特徴

  • 開花時期:1番花は5月末頃~7月頭と春咲きクレマチスの中では遅め。2番花は1番花の花後剪定の後、追肥をする事で晩夏頃に再び咲く。
  • 株の大きさ:枝の伸びは3~4メートルと一般的なサイズのクレマチスの中では長め。トレリスなどに這わせる2からメートルのクレマチスより枝が長くツルもしっかりしている。ゆったり伸ばしてあげたいクレマチス。
  • 花の形と大きさ:2~3㎝ほどと小さなサイズのベル型の花。開花間もない花弁が開きすぎない頃は縦長でつぼ型にも近い雰囲気。
  • 花付き:比較的多花性だが花が小さいため派手さはない。
  • 花持ち:肉厚で花持ち良い
  • 香り:開花し花芯がほころび始める頃にほんのり香る。微香性だがいわゆるグリーンティーやキューカンバー系の香料のような爽やかな良い香りがする。
  • 植栽の雰囲気:ナチュラル。緑色のまん丸の蕾と小さなベル型の白い花が風に揺れる姿は何とも言えない楚々とした可憐な印象。緑色のころころした丸い蕾が沢山ついてかわいらしく、徐々に蕾が白くなり花開いてゆく。悪く言えば地味だが初夏に咲く可憐で自然な雰囲気のなかなかない花と、丸い蕾が一つ一つ開いていく姿の虜になる人も。
  • 花が咲き出す高さ:春に地中からツルを数メートル伸ばしてから比較的高い位置に蕾をつけ花を咲かせる。ツルが長く伸びすぎたらぐるりと下に回し直して目線辺りで花を楽しむのも良いが、そのまま伸ばしてちょっとしたアーチその他高い位置で花を楽しむ工夫をするのも楽しい。
  • 芽吹き:新しいツルが晩春に地中から出てくる。他の春咲きのクレマチス、インテグリフォリア系やビチセラ系やジャックマニー系の芽吹きより少し遅れた芽吹きなので枯れたかと思わずに気長に待つ。
  • 陽当たり:西日の当たらない風通しの良い半日陰の場所が最適。春に陽がしっかり当たり、夏は明るい日陰になる場所もおすすめ。
  • 病気:うどん粉病、サビ系の病気。特にうどん粉病が発生する。
  • 病気の対策:花後の剪定と予防薬散布、酷い葉は切り取り落とさずに回収&切り口周辺を消毒。
  • 耐寒性:関東以西の暖地では問題なく栽培可能。
上の方(2階の床下あたりの高さ)で咲くカイウ
伸びるツルをぐるっと下に回し目線位置で咲くカイウ

剪定

花後の剪定

地際から数節目で切る。
花後はリン酸を含む液肥を適量与える。
ある程度咲いたら早めに剪定してしまうのもいいが、1番花の開花が遅くすべて咲いた後すぐに剪定をしても関東平野部では9月後半頃2番花が咲き始める。)

春のうどん粉病対策、ツルの伸び具合

カイウはヴィオルナ系の中でも開花が遅くツルを長く伸ばして花を咲かせるため、本来ならある程度咲いたら剪定して二番花の開花に備える。
花はツルが伸びるにつれ、下から上・ツルの先端に向けて順番に花が咲く。
ツルが伸び切り全ての花が咲くまで剪定をせず、最後の花が開花してすぐに剪定しても関東平野部なら9月後半に2番花が咲き始める。
この時の剪定は地際から数節目あたりの芽が元気そうな節目で切る。
2019年は5月末から6月頭に一番花が咲き始め、そのままツルを切らず、8月になってもツルは伸び続けて蕾も次々に付く。
春に最初に咲いた花の枝の葉はほぼうどん粉病になるが、薬剤を散布しながら様子をみてあまり酷くなってきたら切り取り、ツルの先端近くの綺麗な葉だけ残っている状態(その時はその周辺に丁度花が咲いているはず)にして最後までツルをのばすと景観も悪化せず保てる(下葉はなくなるが)。

秋・冬の剪定

地上部が枯れた頃、地際近くで剪定。生えた場所を覚えておくため ネームプレートを挿し、地上数節残しておく。秋に入り傷んだり枯れ始めた地上部が見苦しい場合は早めに剪定しても。

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