各地で蓮が見頃を迎えていると思いますが、ハスもスイレンも、暑い盛りの盛夏に元気よく咲いて、水景も楽しめて清々しく涼しげでありながら、水の中から花が上がってくる様子はとてもパワフル。
管理人も蓮の花に魅せられ30年近く前の学生の頃初めて蓮を栽培してから、細々と合計20種類程度の蓮を栽培していましたが、今は場所の都合でハスの栽培をお休みしています。
上の画像はPixabayからwurliburliさんによる画像をお借りしました。日本の四季の移り変わりも素敵ですが、東南アジアなどの温暖または暑いエリアでは年中蓮や睡蓮が咲いていて羨ましいです。
一方こちら↑はローランの歌さんによる写真ACからの画像をお借りしました。日本の夏の蓮の名所も季節限定で楽しめる風物詩ですね。
続いてこちら↑はm-haruさんによる写真ACからの写真です。管理人も蓮池に満開の蓮を見に行きたいけど仕事続きで行けない…。
これより以下の蓮の画像は管理人が過去に栽培していた蓮の画像をメインに載せてゆきます。
池一面に咲く沢山のハスの花は言うまでもなく素敵ですが、自宅で鉢栽培で育てる蓮も良いものです。品種によって微妙に異なる花の香りを楽しんだり、管理人はマメではないのでやった事はありませんが蓮の実ご飯を楽しんだり、蓮酒を楽しんでみたり、花托をドライフラワーにして飾ったり。よその池の蓮ではなかなか楽しめない事が楽しめます。
蓮は満開の花はもちろん、蕾や開きかけの花、花が散った後に残る花托、葉にも味わいがあります。
庭がない管理人宅では沢山育てる事はできず今は温帯性睡蓮を4種類育てているだけですが、以前は蓮(ハス)と温帯性睡蓮と熱帯性睡蓮を合計30種類以上育てていた時もありました。残念ながらそのころの画像はほとんどなくあってもガラケー内臓カメラの画像しかありません。
せっかくブログを始めたので今こそ栽培中の蓮を沢山撮ってアップしたかったですが、夏なので過去のガラケー画像を載せながら蓮と睡蓮の事を少し触れたいと思います。
今日はまず蓮の方から。
開花時期
蓮は関東平野部の管理人宅では6月の終わり頃から咲き始め9月半ば頃まで咲きます(栽培環境や品種にもよります)。
一般的には開花数が多い7月後半から8月半ば過ぎまでが見頃です。
蓮の名所でも個人邸の鉢栽培でも、関東などの暖地では7月の4週目から8月3週目頃までが最も沢山花が咲く最大の見頃だと思います。
大きな池で蓮のレンコンが伸び伸びと株を伸ばしているような環境ではそれだけ多くの花を長い期間楽しめますが、小さな鉢栽培では花数も開花時期も限られます。
特に鉢栽培で1~2鉢しか育てていない場合は去年の蓮は7月末に咲いたけど今年は8月のお盆入りに咲いたなど年によって開花時期が定まらない事もありますが、複数の鉢で沢山の品種を育てている場合はあちこちの鉢で7~8月にかけて何かしら咲いているという事になります。
下の画像は都心の家にいた頃に直径30cmの小さな鉢で育てていた蓮ですが、この年は7月前半に咲き、他の年は8月に開花したり、などと言った具合です。
開花時間
開花時間は品種や日当たり環境にもよりますが、7月後半から8月のお盆頃までで言うと朝の6時頃から少しずつ蕾が開き始めて8時前後に全開になってから1~2時間ほど花開いたのち10時頃から再び花を閉じ始め、11時になるとほぼ閉じ気味になっていたりぷっくりした蕾に戻っている花が多いです。
見頃を迎えた蓮の花を見に行く時は8時には現地に着くようにして1~2時間鑑賞を楽しむのが一番おすすめです。
8時から9時半頃までの間にゆっくり鑑賞できるように準備して行くと一番綺麗に開花している姿を楽しめますし、少しずつ花開くところを見たい場合はもう少し早くからスタンバイして開花の様子を鑑賞するのもいいと思います。
昼時または昼過ぎになってもまだ花開いている蓮の花は
上の画像は過去のものですが鎌倉の鶴岡八幡宮のハス池で7/19の11時を過ぎた頃の画像です。これから本格的な見頃を迎えるところでやや蕾も少なめで11時を過ぎても花がまだ開いているものもありますが、これは閉じる途中の花かまたは開花最終日の開きっぱなしの花です。
蓮は午前中に花開いては閉じるのを3日ほど繰り返しますが、開花最終日は花はお昼になっても閉じる事なく開きっぱなしで開いたまま花弁が散ってゆきます。
上の画像の中の開いた花の中にも花弁が今にも散ろそうな花がありますよね。あれが開花最終日の花になります。
なのでお昼前頃に蓮池に行って開花している花を見つけ「お昼近くや正午を過ぎてもまだ咲いているハスの花があるじゃない」と思っても、それは開花最終日に花が開いたままこれから散る花である事が多いです。
いずれにしても綺麗に開花している蓮の花を見たい場合は8時~9時半の間に鑑賞するのがいいと思います。
ただし開花最終日でなくても品種や時期によっては真夏でも昼頃まで咲いている蓮の花もあります。特に晩夏に咲く花ほど遅くまで咲いている事が多い傾向があるような気がします。
開花一日目に花弁が全開しない花も
上の画像は例外的な2個の花の開花の様子を捉えたものです。
左の花は既に開花している時間なのに花が開いていません。この日の開花はここまででこれ以上花開く事もなくお昼前には閉じてしまいます。これは開花1日目で花が全開するほど機が熟しておらず今日はここまでの開花、という花で、この翌日の朝再び開花して今度は完全に花開く事になる花なんです。開花一日目で花弁が全開する花も多いですが、中にはこのように初日は途中までしか開花しないものもあります。
一方右の花は開花最終日の花で、昼を過ぎてもこの日はずっと開きっぱなしのまま当日中に全ての花弁が散りました。雄蕊がクターっと疲れて花弁も今にも散りそうなのが見て分かりますよね。
栽培していた蓮の花、色々【一重編】
一口に蓮の花と言っても色も形も色々です。
まず一重の花から色を順番にあげていきたいと思います。
以下の画像はいずれもガラケー搭載カメラなのであまり綺麗ではありませんが、過去に育てていた品種の画像を探して載せます。
そもそもあまり画像に収めていなくて、育てていた品種の全ての画像が残っている状態ではありませんが、参考になる花があれば嬉しいです。
一重・紅の濃い花
蓮と言ってまず思い浮かべるのが紅の濃い赤花。
ちなみに8月の最も暑い頃、強い日差しで花色が濃くなるような気がします。
「艶陽天(えんようてん)」一重・大型種・紅
赤くて大きな蓮を育てたい場合はこの艶陽天もおすすめです。
大型種なので使う鉢は内寸直径40cm以上は欲しい。
シャワーヘッドのような花托も立派。
「蜀紅蓮 (しょっこうれん)」一重・中型種・紅
管理人が最も蓮らしいと思っている品種です。お寺で見る金色の蓮の花の飾り物みたいな綺麗な抱え咲きのような花形です。
日本のハスの中では最も濃い花と言われているそう。
大型に近い大きさの花ですが、直径30cmの鉢でも栽培可能ですが大きな鉢の方が花数も多くなります。
管理人の画像では分かりにくいと思うので、睡蓮の調達先としてお世話になっている宮川花園さんのHPより画像をお借りすると、こんな感じの綺麗な形の紅花です↓
(直接許可を得て掲載させてもらっています)
一重・桃色や、条線が綺麗に出るもの
紅花を薄くした桃色の花も沢山の品種があります。条線が綺麗に浮き出る品種など味わいのある花です。
実は桃色系の花を何種類か育てていたのですが、画像で見ると度の花が何の品種なのか分からなくなってしまいました。
↓品種忘れ「即非蓮」?一重・中小型種?・桃と紅色の中間の色の花。
桃色で条線が綺麗に浮き出ている品種の画像が見当たりません。
一重・爪紅タイプ(白やクリームの地の花弁で先がほんのり桃色)
白い花弁の先に桃色がほんのりのる花。開花1日目は桃花に近い花→2日目は色が抜けて程よい爪紅→3日目はほとんど白花に近い花になるものもあり、1種で3色味わえたりもします。
「紹興紅蓮(しょうこうこうれん)」一重・中大型種・爪紅
↓開花1日目
上からの画像なので中央の白さが目立ちますが、初日は桃色が強く横から見るとまるで桃花品種のようにも見える花も。花弁の中心部(花托に近い場所)がほんのり黄色くなっているところも見られます。
↓開花2日目(上下の花とは別の花ですが2日目の開花イメージとして)
花弁の外側にほんのり桃色がのっています。
開花3日目↓(こちらは開花1日目と同じ花)
ほとんど色は抜けて先端のみポツンと桃色が残る
一重・白花
「西光寺白蓮(さいこうじびゃくれん)」一重・中大型種・白
通勤時間なのでなかなか撮れず、家族にガラケーで撮って貰った画像です。
蓮の白花はキリっとして男前で清々しい印象の花です。
↓自分でガラケーで撮ると出勤前の開花が始まったばかりの時間帯でなかなか開花姿を見れなかった子なんです。
1日くらい綺麗に撮れた日があったと思うのですが開花画像が見当たりません。
ちなみにハスの青花種はありません(今のところ)
よく青い蓮だと間違えられるのは大型の熱帯性スイレン「ギガンティア」、またはその他の熱帯性睡蓮の青花品種(紫や青紫)の花です。
特にギガンティアは大きさとシルエットが蓮の花と似ていなくもありません。
ギガンティアの他にも紫の花が咲く熱帯性睡蓮は沢山の品種がありますが、花弁の先端はもっと尖っていて広がるように咲く品種が多くハスの花と比べるとシャープな花姿です。
管理人も過去に栽培していたギガンティアですが、横から撮った画像が見当たらなかったため、下の画像はpixabay.comさんからお借りしたものを載せています。
蓮と睡蓮の違いを把握していない方から見ると青いハスだと思ってしまうのも分るような気がします。
ギガンティア系のスイレンは開花に水深がある程度必要なのので、管理人も過去に五右衛門風呂になりそうな深くて大きな黒いシンプルな鉢を取り寄せて育てていました。
ギガンティアは蓮のように花びらが大きく蓮の花に似て丸みのある抱え咲きで花自体の大きさもあり、熱帯性睡蓮は温帯性睡蓮と違って花茎を蓮ほど高い位置では咲きませんが水面からある程度花茎を立ち上げて花を咲かせるので、横から見るとまるで蓮の花のようにも見え間違えられてしまうのでしょうか。
葉は水面から立ちあがるハスの葉と異なり、熱帯性スイレン特有のペタっと水面に張り付いて浮かぶ艶のある柔らかい葉で、花には蓮の花特有の花托が付いていないので、そのあたりの違いを見ると蓮ではない事が分かると思います。
せっかく栽培していたギガンティアですが仕事で不在にする事ありなかなか綺麗に画像に収める事ができませんでした。
珍しいのか蓮や睡蓮を喜んで下さる中高年のご婦人の間でもかなりの人気者で未だに「前にあった青いハスはどうしたの?」と聞かれます。そのたびにスイレンですとお話ししていますが、魅力的な青いハスでもスイレンでもどちらでもいい事かもしれませんね。
次の記事では蓮の花の八重品種をアップしたいと思います。
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