当ブログ管理人はプロではありませんが、現在いくつかの緑地や個人のお庭などの植栽や管理のお手伝いを少ししています。
今日はその中の一つのお庭のメンテナンスについての記事です。
今回登場するこの敷地内には傾斜も多く、木も沢山植えてあり、大きな樹木のメンテナンスは下の方の枝まで登って木の様子を見る程度で本格的にはしていませんし、宿根草の植栽などは楽しい作業ですが、4メートル以内の中~低木(150本以上)の剪定・消毒・除草などの管理もしていて、年齢的に?個人の体力の問題的に?意外と激務でもあります。
小さな森のような庭で、気を抜くと小動物や害虫の住処になってしまうので意外と気が抜けません。
今回はその中から日陰(季節により半日陰)のとあるコーナーの植栽の5月前半の様子です。
水やりがほとんどできないので、こうしたシェードガーデンの植物を植えるにしても品種が限られてきます。
本当はもっと色々な品種を植えたり、本格的なボーダーガーデンを作ってみたいのですが、このデルフィニウムですらぎりぎりで、次に行ったら水切れで枯れていないかと思いながら実験的に植栽しています。
こちらの緑地は植栽は控えめに、自然に、を心がけていて、まだ未完成ですが、中でもこの半日陰~日陰のコーナーにはいくつかの宿根草が植えてあります。
この画像の角度は前から撮っている訳ではないのですが、もう少し色々な宿根草の植栽位置を調整したいと思っています。
現在はデルフィニウムが花を咲かせているところですが、2月に植え付けたため、花数が少なく、背丈も低めです。
本来なら、向かって右の白いデルフィニウムの支柱の高さくらいまで花が連なっていたはず。
少しボーダーガーデンのようなこの一角にもブラックリーフ系の植物を置きたくて、後景に西洋ニワトコ(サンブカス)「ブラック レース」も植栽していたのですが、諸々の事情で取り除き別のお宅に移植しました。
ジギタリスを植えたくて自宅である程度大株に育ったものを待機させているのですが、植えるタイミングを考えています。
ちなみにフリチラリアペルシカも何年も球根を植え続けていますが、色々な問題からなかなか開花してくれません。
今回はこのコーナーから、ギボウシとデルフィニウムを取り上げて紹介します。
ギボウシ(ホスタ)
ここで使っているギボウシ(ホスタ)は、「シュガーダディー」と「ブルー マンモス」。
ちなみに2種類とも薬剤で葉表面のブルーを演出するパウダーが取れてしまって本来の綺麗な葉色が出ていません。
実はもう一つ上の画像では欠けていて写っていませんが「アケボノトクダマ」も植栽してあるのですが、こちらは春に新芽をふみつけてしまったせいで綺麗に芽吹いていないため今回は紹介を省きます。
シュガーダディー
青みの濃い葉にクリームの縁取りで更に地の青みを引き立てているのがこの「シュガーダディー」↓。
購入元のおぎはら植物園のホームページによると株張り90cm前後にもなる中大型のホスタです。
成長はややゆっくりで、一緒に植えたブルーマンモスと比べるとまだ小さいのが分かります。
葉表面のパウダーが取れていない部分をアップするとこんな感じ。
曇り具合や写メの角度で全く違う色に撮れてしまいますが(そもそも写メなので正確な色を捉えるのは難しいですが)、雰囲気が伝わればいいのですが。
ブルー マンモス
こちらの「ブルー マンモス」↓も葉表面のパウダーが薬剤で取れてしまい葉本来のブルーが出ていませんが、青緑色の美しい葉の大型ホスタです。
購入元のおぎはら植物園のホームページによると株張り160cm前後になる大型のホスタで順調に大株に育ってきています。
回りの馬酔木をどかさないと葉を広げられなくなりそうです。
こちらはやや平べったく葉が展開する印象がありますが、花が咲くときは長く花茎が上がってきて想像よりも高い位置で開花し、馬酔木を低めに仕立てた広角の視野が望める中で背高く咲く様子は地味な花ながらも意外と目立ちます。
ちなみにコナジラミ対策のために時期的にはあまり蒔きたくないマシン油を蒔いたら、ギボウシにもかかってしまい、ブルー系のギボウシ特有の表面のパウダーが取れて台無しになってしまいました。
ここ数年、この時期になるとコナジラミが舞うのですが、来年からはもう少し前、ギボウシの芽吹きの頃までに薬剤を蒔こうと思います。
デルフィニウム
今年の2月に入ってから植え付けたデルフィニウムは花数少なく、背丈も低く咲いています。
このシリーズのデルフィニウムは暖地でも夏に日陰になる場所で管理すると夏越ししやすいので、ここは水やりがあまりできないので厳しいかもしれませんが、うまく夏越しして大株に育ってくれると嬉しいです。
ダスキーメイデンス 黒っぽい花茎に暗めピンクのシックな花
丁度開花を迎えていたデルフィニウムの一つが「ダスキーメイデンス」。
花の中心は黒…のはずが、この花はクリームカラーです。もっと中心が黒っぽくなると思っていたのですが。
花茎と蕾が黒っぽいところも気に入っていて、これで花の中心が黒だったらより想像に近くシックで理想的でしたが、これはこれで素敵です。
今年は花数が少なく結構スカスカに咲いていますが、もっと背の高い花穂に沢山の花がムギュっと詰まって本来の通りに咲いていたらもっと素敵だったでしょう。
「ダスキーメイデンス」は自宅用に鉢栽培もしていて、もう一つ別のお宅でも植栽しているので、そちらの「ダスキーメイデンス」の花の中心の色が黒っぽくなるかを見てゆきたいと思っています。
モケモケの毛が生えたフグのような形の蕾が
花開いていく様子も見ていて楽しい。
グリーンツイスト 咲き始めはグリーンがかった白い爽やかな花
下の画像はずいぶん咲き進んで全体的に白い花になってしまっていますが、グリーンツイストは咲き始めのグリーンが混ざった白い花が何とも清々しく美しい白花のデルフィニウムです。
5月に入り、緑がかって咲き始めるホワイトのデルフィニウムと青いギボウシとの組み合わせが瑞々しく感じます。
ちなみに一緒に写っているシダは「オシダ」ですが、万年水分不足気味のこの場所で人によくふみつけられながらもこじんまりと生き延びています。
咲き進むと普通の白い花ですが、咲き始めの頃のグリーンが混ざった白い花も素敵。
夕方、暗くて綺麗に撮れませんが、清々しいホワイト×グリーンの花。
デルフィニウムはどの品種も下から上に徐々に色付いてゆきながら咲き進む様子がたまりません。
これは藤やムスカリ、フリチラリア、キャンドルリリーなど、長い花穂に沢山の花をつける植物はみな同じです。
ちなみにこちらのお庭も庭が道路にむき出しです。
私のせい(私の植栽のせい)で落ち葉などの余計なごみが従来より新たに出る事がないよう、また、私が掃除や除草などをする事によって落ち葉や木くずを私がいないよりもは少なくしてゆく、という、ごく当然の当たり前の事だけです。
緑が多い事を快く思う方も多いですが、こちらでは決して「Look at me!」的な目立つ植栽はしておらず地味で自然な雰囲気の緑地ではあるものの、仮にどのような植栽であっても緑が多い事をあまり快く思わない方もいると思うので、私が道路に面した緑地に植栽し維持・管理する植物は落ち葉やあちこちに舞う花びらの出ないものを使っています。
デルフィニウムの花びらは落ちますが、樹木ではないので高さ的に道路まで散っていくほどではなく、管理しに行くときに花の終わりの頃に切りに行く予定です。
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