ムスカリに良く似た風貌のベレバリアはムスカリ属からベレバリア属に分類し直されたため、今でもムスカリと呼ぶ事があるそうです。
数年前からベレバリアに魅せられてしまい、このブツブツ・ツブツブ感が、とか、この色の具合が、といちいち思いながら写メを撮っていたら、つい画像が沢山になってしまいました。
画像が多いので(特に「基本種」の項)、見たくない方は目次で飛ばしてくださいませm(__)m
ベレバリアの蕾は、ムスカリの丸々とした蕾がムギュっと集まって詰まった感じとはまた異なる詰まり具合で、丸い粒々ではなく、お米をギュッギューっと固く握って成形したように粒同士が押し合い圧し合い潰れそうになりながらぎっちりと型に詰まったような感じの詰まり具合です。
または蕾1個1個が幾何学的にフラットに並んでいる様子は爬虫類や魚のうろこのようにも見えます。
また、球根一球から2本の蕾が出てくるときは、蕾の時期はお互いにぎゅっと結びついてパズルのように組み合っている様子も個人的にはツボです。
以下、ムスカリの記事と同様、時系列で画像を羅列します。
「ムスカリ パラドクサム」等の名で流通するベレバリアピクナンサの基本種。暗青色の花が咲き進む姿に目を奪われる
パラドクサムはムスカリより背が高く、背丈は約25cmほど。花房もムスカリに比べて 長くボリュームがあります。
全体的の色は濃い青の印象があるのですが、よく見るとダークネイビーの蕾やブルーグリーンの蕾にエメラルドグリーンの蕾、青紫の花など、蕾と花の色幅がとても幻想的で美しい品種です。
まず、蕾がしっかり出てきた3/19の画像から。
蕾に引っ付いたアブラムシが映り込んでいます。
その2日後↓
蕾の下の方がほころんできました。
青い靴ベラが沢山出てきた、そんな感じ笑
蕾の一つ一つは爬虫類のウロコのようにギュっとフラットに並んでいます。
この1枚1枚蕾が花開く前のほころぶ時、うろこが1枚剥がれ落ちるような感じで外れていくところも好き。
更に2日後↓
咲き始めました。またもやアブラムシ…
蕾にはエメラルドグリーンの蕾、コバルトブルーの蕾、ネイビーの蕾、ブルーグリーンの七宝焼きのような光沢のある蕾など、絶妙な色加減やグラデーションに心奪われます。
1本の蕾は、先端ほどグリーンがかり、下に行くに従いネイビーやパープルへと変化し自然にグラデーションがかかります。
下の方から開花し花になる時にパープルや青紫に変化します。
花開くと内側の白地から来るクリーム色のエッジが花の先に出るところも好きです。
ちょっとずつ、ちょっとずつ、お互いくっついていたウロコ蕾同士の間隔に下の方からスペースが広がり開きがでてきて下から順番に蕾がほころんで咲いてゆきます。
精巧なマシンみたい。
自然でありながら少し幾何学的な形と動き方をするので目が離せなくなります。
ムギュっと詰まった沢山の蕾がほころんで開いてゆく様はロケットか流れ星☆彡のよう。
更に4日後↓
咲き進んできました。
蕾がほころび始めて数日経った頃の開きはじめの咲き具合が一番綺麗だと思います。
↓この、青緑→コバルトブルー→パープルがかったネイビーへと変化するグラデーションが綺麗。
花の内側のグリーンがかったクリーム色と、花の外側の深い青とのコントラストに痺れます。個人的に。
蕾を下から見た時に見える白いラインの入ったスカイブルーの蕾の側面も素敵。
↓長い蕾はこんな感じで咲き始めます。花が下から咲き進むにつれ、花穂の長さも伸びてゆきますが、一番長い蕾の花が全て開き終えた状態で女性の指先含む手のひら全体の長さにまでなりました驚
まだ足元には咲いていない蕾も出てきています。
爬虫類のうろこというより、アルマジロの身体の表面みたい。
↓
更に4日後。
↓長い蕾は下の方は花が咲き進んで萎れてくるので、半分も咲くと少し見ごたえがなくなってきます。
画像は途中で切れていますが、もっと下に長く咲いているんです。長すぎです。
↓
↓更に4日経って更に咲き進みました。
咲き進んだ花房の、蕾の色も様々
↓発光しているようなエメラルドグリーンの蕾。花も淡い青紫です。
↓青緑の蕾。花はネイビー×パープル
↓明るいコバルトブルーの蕾。花は赤紫寄りの紫。
↓コバルトブルーの蕾。花は赤紫。
↓蕾部分が短くなってしまうと寂しい気持ちに。
↓花の中のクリーム色と青紫の花弁のコントラストも好きです。
beautiful
上から、ブルーグリーン→デニム→茄子色→赤紫と青のMIX、の変化が綺麗。
これ以上咲き進むと下の方の咲いた花がしおれてきて見ごたえが減ってくるのですが、株元を見るとまだ新しい蕾(2番花)が上がってきています↓
1つの球根から出る1番花と2番花は蕾の頃ぎゅっと合わさっていたため、花房に角や欠け(凹凸)のような部分があるのも面白いです。
明るい水色の蕾
エメラルドグリーンの蕾とブルーグリーンの蕾。
太陽の下で光っています。
蕾も花も綺麗ですね。
この時期はナメクジが蕾の上を這ったり、アブラムシが付いたりする事があるので気を付けましょう。
グリーンの花がおしゃれな「グリーンパール」
グリーンの蕾と花がおしゃれなグリーンパール。
ちょっとややこしいのですが、海外のサイトではベレバリアピクナンサ「グリーンパール」という記載があるので、ベレバリアピクナンサの基本種が上にまとめた暗青色の花で、そこから派生したベレバリアピクナンサの園芸種が「グリーンパール」という事で合っているのでしょうか。間違っていたら教えてくださいませ。
(ベレバリアと言っても他にも色々な品種があり、今回のこの2品種はどこで区切っていいのか少し分かりにくいのです。)
我が家のグリーンパールは全体の草丈はありますが、基本種より花房が短く、花だけで言うとムスカリと同じボリューム感です。
球根の状態で花のサイズも違ってくるかもしれませんが。
↓咲き進むとどうしても花びらの先が茶色に変化してしまいます。
↓蕾をアップで見ると、おはぎの少し潰れたような米粒の部分を思い出します。
↓鉢が小さすぎる等の理由で根が充分に伸ばせない時にこのように蕾の先端が白っぽくなることがあります。
ムスカリとベレバリアピクナンサの違い
正確に定義された違いは知りませんが、見たところではベレバリアは背丈、花、葉にムスカリと違う特徴があります。
ムスカリより草丈があり、花茎も太くしっかりしている事が多いです。
葉
葉の違いは、ムスカリは柔らかく放射状に弧を描いて垂れる、もしくは長く伸びすぎた場合はくたっと寝るのに対し、ベレバリアの方は固く(厚く)幅広の葉がスっと立ち上がります。
(ムスカリも幅広の葉の品種もありますが、葉はやや薄く垂れさがる事が多いです)
ベレバリアの葉はヒアシンス科に分類されているのも納得の、ヒヤシンスの葉によく似た、ムスカリの葉よりも肉厚でしっかり立ち上がる葉です。(科名はユリ科に分類される事もあります)
下の画像は、上半分がベレバリア「グリーンパール」、下半分がムスカリ「バレリエフィネス」。
ベレバリアの葉の立ちあがりとムスカリの葉の垂れさがる感じの違いが分かると思います。
花
ムスカリの花はスズランのように開口部にくびれがありコロンとした丸みのあるベル型です。
一方、ベレバリアの花にはくびれはなく先端がギザギザしているやや角張ったベル型です。
どちらが見ごたえがあるかと言われると私は選べませんが、ムスカリが女性で、ベレバリアは男性のイメージ、と言えばいいでしょうか。
ムスカリはコロンとした丸いフォルムが可愛らしくおいしそうで小さくてもまとめて植えてあると華やかで素敵です。
ベレバリアの方がムスカリより大きいので目立ちそうですが目立つというよりも個性的で恰好良いイメージです。色も今のところ華やかな色味は出回っていないと思います。
ベレバリアは恰好良く、特に「パラドクサム」は球根によって花の色が微妙に異なり、咲く過程の色や形の変化に目を奪われます。蕾が出てから咲くまでの過程を堪能できるのがベレバリアです。
【雑談】写メ画像の中に超小型UFO(笑)?
ムスカリの画像を見ていたら、不思議なものが写っている事に気づきました。
たまに肉眼で見た時は気づかなかったアブラムシが葉や蕾に写っているのを発見したりしますが、この画像の上端の左手にある小さな白い丸い塊は何かの虫でしょうか。
虫なのか、水分か何かが飛んで反射して映り込んだのか、何なのか分かりませんが。
縮小せず100%のまま写った場所だけ切り取ってみました。
宙に浮くカタツムリ…?
一見、オーブの類や光には見えず、虫などの物体に見えましたが、白っぽい物体なので虫か水滴などの何かが反射して映り込んだのでしょうね。
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