睡蓮、蓮をはじめ、現在咲いている花で芳香のある花はありますが、今咲いている花で、近くに来ると分かるくらいの芳香を周囲に放っているお花についてアップします。
周囲にまで香る芳香花といえば、クチナシがつい先日最後の花を咲かせヤマユリも咲き終わってしまいましたが、まだ他にも周囲に香りを漂わせる以下の花が丁度今咲いています。
まずは日本でも馴染深い花から紹介し、続いて南国系の花を紹介します。
芳香性ギボウシ(ホスタ)
< 香り放ち度 ★~★★ (花数による)>
芳香性ホスタをいくつか育てています。
我が家に 「 ダイアナメリンバード 」「 グアカモール 」「 ステンド グラス 」「八重咲きタマノカンザシ」があり、他にもお庭の管理をしているお宅に「ロイヤル スタンダード」「ソー スイート」「フラグラント ブーケ」、その他の芳香性ホスタがあり栽培しています。
どれもほぼ同じ香りで、夕方に咲き始めてから夜間、翌朝にかけて芳香を放ちます。
この↑ダイアナメリンバードはホームセンターなどでもよく見かける品種です。
芳香性ホスタの花は、特別強く惹かれる事もない地味な花かもしれませんが、以外としっかり香ります。
ホスタは夕方頃に開花し、芳香性ホスタは夕方から夜間にかけて特に強く香るため、日中に香りを嗅ぐと若干香りはしますが弱くなっています。
なので 芳香性ホスタの花の香りを嗅ぐ機会に恵まれたら、 是非香りが最も強い日没頃、または夜間に香りを嗅いでみて下さい。
夕方や日没後に庭先で作業をして香りギボウシの近くに来ると、この芳香性クレマチスのお花の香りがフワっと漂ってきます。そこまで強い香りではなく、まあまあ強めの良い香りなのですが、花の周りにいると 爽やかな良い香りが やさしく漂ってきます。
何本も花茎が上がっていると、尚更よく香ります。
ギボウシは首都圏近郊では5月頃から花茎が上がり始めて夏まで開花します。
特に7月はギボウシの開花のピークです。
夏に咲きしっかり香る芳香性クレマチス 「 チネンシス 」、他
< 香り放ち度 ★★★ (一面に花開いた時)>
フラミュラ系 クレマチスは夏に株全体を覆うほど沢山の花を咲かせる一季咲きの品種も多く、一面に咲き誇る花からはセンニンソウのように香りがするものも多いです。
我が家にある「 チネンシス 」もその一つ。丁度今頃から開花し始めて、沢山の小さな小花は数が多いせいか満開時には香りが周囲に漂います。
…のはずだったのですが、沢山蕾がついて2階のベランダまで伸びて蕾も沢山育ち、やっと開花が始まる!という時になって、一番長くしっかりしたこの蕾まみれのツルが開花直前に枯れてしまいました泣
枯れた原因は雨どいから流れるパイプに亀裂が入り、丁度チネンシスが植えてある場所が雨が降ると水たまりになってしまうからだと思っています。
水たまりになる場所にクレマチスを植えるのは厳禁です。
同じ場所に植えていた「トリガタハンショウヅル」も数年前に枯れてしまいました。
雨どいのパイプを直さないと折角の大型クレマチスが(T_T)
このチネンシスは日陰に定植し、長く伸ばしてやっと大きくし日向まで枝を伸ばすようになってきたというのに。
チネンシスの、蕾がまだ育っていない細めのツルは生きていて、まだ2mほどしか伸びておらず1階のひさしの下の日陰まで伸びているのですが、今年の開花は難しそうです。
チネンシスは東京・千葉・神奈川ではある程度日当たりが良いと秋に葉が赤く綺麗に紅葉し、夏の花の香りと秋の葉の紅葉が楽しめる、大型クレマチスです。
大型といっても花は小さく、センニンソウと同じ小さな白い花ですが、ツルが長く4~5メートルほど伸び、夏の開花時期には株を覆うほど沢山の花が咲き誇る大型のクレマチスです。
他にもフラミュラ系の大型クレマチスの中でも香りが比較的強いものでは「 トリテルナータ ルブロ マージナータ 」も植えていたのですが、こちらは冬は強剪定しないとならない品種で、またフラミュラ系クレマチスは芽吹きが他のクレマチスより遅く、ベランダのヒサシと周りのアジサイなど低木と停めている車のせいで南向きなのに5月から暗い日陰になってしまう植込エリアに植えたため、大きく育たず定植後数年経った今年の春に芽吹いてこず消滅してしまったのです(;_:)
トリテルナータ ルブロ マージナータは、冬は地上部が枯れてしまうので、ある程度間接光の当たる明るい場所まで枝をあらかじめ伸ばしておくという事もできず、植える場所を悩みますが、今度は大苗を購入してまた植えたいと思っています。
テイカカズラ
< 香り放ち度 ★★~ ★★★ (一面に花開いた時) >
我が家では現在テイカカズラの2番花がポツポツと咲いています。
本来は春から秋までの長い間繰り返し開花し、中でも春の一番花(関東では5月)が花数多く一番の見頃を迎えます。我が家では陽が差し込まない場所で育てているため花数が少ないですが、それでも近くにいるとフワっと香ります。開花時間の夕方から夜間にかけてが最も強く香りますが、翌日も少し香りが残っています。
茉莉花 各種 (アラビアンジャスミン、ピカケ)
< 香り放ち度 ★★~ ★★★(花数による)>
我が家では5種類のマツリカを育てています。
6月も沢山咲くはずだったマツリカですが、今年は異例の雨と曇り空続きで花数がやや少なく、花の大きさも小さ目でした。
マツリカは南国の花なので、7-8月が本領発揮の時期。暑くて日差しの強い夏が一番蕾が沢山育ち、今夜もベランダで強い香りを放っています。
一番強く香るのはやはり夏の日没から夜間にかけてです。
プルメリア
< 香り放ち度 ★★(品種や開花数にもよる)>
今年の我が家のシンガポールホワイトは去年の秋にかなり強剪定をしてしまい、その強剪定した枝を挿し木にしたものに蕾が出てきたものの、その株は初夏に里子に出してしまったため、今年は我が家では開花は拝めません。
強剪定をしていなければ丁度今頃、レモンのような爽やかな強い香りを放っていたと思いますが、来年に期待です。
チュベローズ
< 香り放ち度 ★★>
香料としてのチュベローズがありますが、生花のチュベローズからはどんな香りがするのか興味が湧いてホームセンターで球根を買って植えてみました。
狭い自宅にはこれ以上植えられないので、仕事先のお庭に。
確かにとても濃厚な良い香りがします。…が、個人的にさほど惹かれる香りではなかったかな。ハワイなどで売っているお花の香りの石鹸と同じ甘い香りがしました。
植えたのは八重咲きタイプですが、80~100cmほどの高さのスラリとした花茎で香りよりも清々しい花姿がとても綺麗。切り花にして楽しめたら贅沢なお花です。
球根は殖えますが小さくて翌年花が咲きそうなサイズではありませんでした。育て方にもよるかもしれませんが、沖縄や伊豆七島などの冬も温暖なエリア以外では毎年球根を購入した方がいいかもしれません。
ジンジャーリリー( ヘディキウム )
< 香り放ち度 ★★>
周囲に香るほど香りの強い真夏の花といえば、ジンジャーリリーです。
2017年まであった都心の実家で育てていましたが、現在の庭のない狭い家では残念ながら育てていません。
地植えでは7月から11月頃までの長い間、地下茎を伸ばしながら新しい花芽を地中から出し続ける形で花が次々に咲きます。
実家では8月以降の方がより本格的に咲き始めていました。
ジンジャーリリーはプランターでも育てられますが、レンコンのような地下茎がぐんぐん伸びて成長する為、ある程度の場所を確保して育てます。
高さも結構あります。
背も高く目線あたりまで伸びた花茎から咲く何本もの花姿は南国情緒とダイナミックかつ素朴で野性的な雰囲気の植物です。
柱サボテン 鬼面角
< 香り放ち度 ★★★>
柱サボテンの鬼面角の大株は、暖地では夏の7-9月に大きな花を夜咲かせ、夜の間良い芳香を周囲に漂わせます。
画像がないのでご近所さんにお願いしてこの夏に鬼面角の花を撮らせてもらいう予定です。
我が家の柱サボテンは鬼面角ではない棘がほとんどないタイプですが花も咲くはず。
鉢増しさえすれば年に少なくとも60~100cmは伸びるので花を是非みたいところですが、真冬の移動を考えると2M以上の高さで鉢も大きくするのは厳しいですし、やはり庭に地植えにしてある程度耐寒性のある鬼面角を植えないと花は楽しめなさそうです。
また庭のある家引っ越せたらラテンコーナーを作って思い切り耐寒性のあるサボテンを地植えにして香り高い花を楽しんでみたいものですが、結構大きく育つし大株になってゆくので管理は大変そう。
再び庭を持ちたいですが、私の育てたい植物はいつも大きな植物だったり、気候の管理が少し大変だったりするので、年齢と相談になってくるかなあ。
温室があると温度管理の面では少し楽になりそうなので、やっぱり10畳はある温室も欲しい(^_^;)
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