今日は冬に赤い花と一緒に寄せ植えで使うリーフにスポットを当ててみたいと思います。
今寄せ植えに使うリーフの色は、カラー展開豊富なヒューケラを除いて大きく分けると、赤紫・茶・黒・濃緑のダークカラー群と、またはシルバーリーフの2つに分かれるかと思います。赤系の花はそのどちらにもよく似合いますよね。
今日はその中でもシルバーリーフ以外の、ブラウンやブラックリーフに深いグリーンのリーフなどシックで深みのある葉を使った冬の赤い花の寄せ植えと共にそこで使ったカラーリーフを載せてみたいと思います。
秋・冬・春の寄せ植えで使える、ダークカラー系のカラーリーフをいくつか載せますが、もちろん赤い花以外の花と合わせる場合も使えるカラーリーフばかりなので次に続く記事と一緒に良かったら冬の寄せ植えで使うブロンズやボルドーカラーのリーフの参考にしてもらえたら嬉しいです。
(2023/1/25追記:記事がかなり長くなってしまったので2つの記事に分ける事にしました)
それ自体でダークカラーのカラーリーフとしても楽しめる赤系の冬の花
赤いシクラメン以外に他にも冬に楽しむ赤系の花で葉がダークリーフで1株だけで赤花×ダークカラーの葉が楽しめるものも探すと以外とあると思います。
下の画像はマゼンダレッドのセントポーリア・アマンダですが灰がかったような暗グリーンのふわふわの葉がマゼンダの花に深みを添えています。単鉢でもダークリーフの赤い花は落ち着いたシックな雰囲気になりますね。
他にも今の時期に1株でレッド系の花にダークカラーの葉の組み合わせを楽しめるものはクリスマスローズにもあります。レッドではなく赤花MIXカラーの花ですが我が家ではダークカラーの葉が素敵なキャメロットがそれに該当します↓
この後バイカラーの花がブロンズカラー一色に変化してゆきます。
キンギョソウ「ブロンズプリンス」も赤い花にダークグリーン~ブロンズリーフのカラーリーフといった、花もブロンズリーフも楽しめるキンギョソウです。四季咲き性があり花は周年楽しめますが、特に春~初夏に花が盛大に咲いてとても華やか。
暖地では冬も花が咲く事もありますが、花よりブロンズ色に紅葉した葉をカラーリーフとして楽しみます。暖地では地植えはもちろん、冬の寄せ植えでも他のブロンズリーフや斑入り葉の宿根性キンギョソウと同様よく使われます。
過去に載せた赤い花を使った冬の寄せ植えの中で使ったブロンズ、ブラック、ワインカラーなどのカラーリーフ
葉牡丹、コクリュウ、ヘーベ、グラス系、キンギョソウなど
下の鉢はダークカラーリーフのコクリュウ、ヘーベ「アイスイザベラ」、キンギョソウ「ブラックプリンス」、ハボタンにゴールドリーフのカレックスと合わせています。左後ろに少し覗いている赤紫のヒューケラも違和感ありません。
ブラウン系リーフと合わせた画像は手元にないものの似合う事間違いなしですが、ブラウンを淡くした黄金色に光るグラスともぴったり。この画像のグラスはカレックス「ブロンズカール」ですが、他にも寄せ植えにも使えるゴールド系のグラスはカレックス「アウバウム」なども。
葉牡丹ヴィンテージブーケのフリルタイプと丸葉タイプとブラック系のミニ葉牡丹をいくつか取り出してブーケにまとめたものも赤花に無理なく合っています。その下に流れるオオバジャノヒゲ「コクリュウ」の葉ももちろん文句なく赤い花に似合います。
プラムカラーやブラウン、ブラック系のダークカラーリーフはもちろんよく合いますが、ダークグリーンのカラーリーフにも良く似合います。下の画像の寄せ植えで濃赤花のシクラメンが数種のシルバーリーフと一緒に牡丹ブラックルシアンとシクラメン自身のダークグリーンの葉によく馴染んでいます。
上の寄せ植えではどちらにもオオバジャノヒゲ・黒竜をつかっています。寄せ植えにも使える丁度良いサイズの小ぶりの葉ではなく自宅のコクリュウなのでちょっと葉が長いですが葉の中でもっとも黒いとも言えるコクリュウは文句なく赤い花によく似合います。
下の画像は赤い花の寄せ植えではなく、アイボリーカラーでまとめた寄せ植えの奥に別の鉢の赤いチューリップが写り込んだもので、季節も冬が過ぎ春のものですが、中央右下の黒竜の陰にチラっとダークめ深紅のチューリップが覗いてドキっとするほど官能的に見えます。
コクリュウと赤い花の組み合わせは大人度最強レベルとも言ってもいいかもしれません。大人っぽい赤い花にはコクリュウのカラスのぬれ羽色のような漆黒の葉や実が文句なく映えますから。
グラス ウンシニアルブラ「ファイヤーダンス」
コクリュウほど葉が長くなく、寄せ植えで使える細長葉のブロンズカラーの植物は他にもグラス ウンシニア ルブラ「ファイヤーダンス」などがあります。
ポット苗の画像は残していないので赤花の寄せ植えではありませんが小分けして使った時の写メ画像がこちら↓
上の画像では赤花を使った寄せ植えではありませんが、このルブラは冬はブロンズカラーに紅葉してカラーリーフとして楽しめ赤い花の寄せ植えにも問題なくよく似合います。赤と茶系の色はやや近似色のようにも見えなじみ良い組み合わせです。
コクリュウは寄せ植えに使いやすい短めの葉長の状態でポット苗で購入しても一年後には葉が長く成長しますが、このウンシニアルブラはあまり葉に長さが出ず姿が変わらないのでどんなシーンでも使いやすい。
ただ寒い時期は株分けしない方がよく、小分けして使うなら秋までが無難、かつ、上の画像では細かく分けてしまっていますがここまで小さく分けないでポットのまま、または株分けしてもポットの1/3くらいまでに留め小さな茂み感を活かして寄せ植えで使った方がいいです。コクリュウなどの寄せ植えで使われるジャノヒゲ属は冬に最小単位に株分けしても枯れにくいですが、このルブラは細かく分けると枯れる事があります。
赤いシクラメンのカゴ寄せに使ったカラーリーフ
こちらは前シーズン作のブログ初登場のカゴ寄せです。
赤花のシクラメンをブル~赤紫の花たち、茶色~赤紫系やブラック系のダークリーフと合わせました。
作成間もない頃↓
普通、寄せ植えでは葉牡丹は少し斜め前に向けてロゼットが正面から見て見えるように植えるものですが、この葉牡丹は中央のダークマゼンダのお花のような葉よりも黒灰ずんだ渋葉色の外葉を見せたくて横を向けるせる事に。
その一か月後↓
チューリップの球根も植えてありその後の様子も載せておきたいですが止まらなくなるので割愛します。
シクラメン×リーフの寄せ植えや、シクラメンに背丈の小さな花や小花と合わせるのはまとめやすいけど、やや大きなサイズのシクラメン+パンジーをカゴ寄せでまとめるのは意外と難しかったです。あれこれ悩んで移動し直したりしていたらビオラやシクラメンの花は折れるわヒューケラの葉も取れるわで作成直後はボロボロに↓
ミニシクラメンではなく中型のシクラメンで葉にも存在感があるから手前に出したいけどボリュームと背丈があるので後ろに持ってこないとなりません。ブロンズリーフのキンギョソウはシクラメンの後ろの方がいいのではと思う方もいると思いますがシクラメンの葉の茂り方を考えるとそうもゆかず、ミニシクラメンならともかく、大型のシクラメンをパンジーなどと一緒に丸みのあるカゴ寄せにするのはRhodesには難易度が高かったです。
この赤いシクラメンのカゴ寄せで使ったブロンズカラーなどダークカラーのカラーリーフを次の記事でご紹介したいと思います。(最初はこのページに全部まとめて載せていたのですがあまりに長くなってしまったのでページを分ける事にしました。)
朱赤~アプリコットカラーの花を使った寄せ植えに合わせたカラーリーフ
最後に赤は赤でも朱赤のプリムラ・ロココ姫の寄せ植え↓で使った葉ものをご紹介。
下の画像↓は寄せ植えを作るのに難儀してプリムラの葉がだいぶ千切れたり折れたりしてしまい作成直後のヨレヨレのちょっと恥ずかしい姿です。プリムラとヒューケラは寄せ植えでここでもないあそこでもないと植え込み角度や位置をずらしたり回りにリーフの小さな株分け苗を植え付ける際には注意しないと駄目ですね💦
アプリコットレッドの花を使ったこの木箱寄せでもダークリーフや温かみのある色合いのカラーリーフを使いました。ブラックリーフは問題なく合いますが、真っ黒なコクリュウよりもこっくり&深いブラウン、ダークマホガニーやチョコレートカラーに、あとは黄斑が入ったリーフ、紅葉で赤紫・赤・ピンク・オレンジに染まる葉、濃いグリーン、深いグリーンが似合います。
アプリコット、ブラウン、イエロー、控えめな赤紫系の紅葉葉でひたすら暖色一辺倒でまとめるのもいいですが、背景にローダンセマムの強すぎないブルーの葉でクールダウンさせてもバランスがいいと思います。
黒っぽいハート形の葉はビオラ「ラブラドリカ」のブロンズリーフです。
他は斑入りタイム2種(ハイランドクリームとフォックスリータイム)、斑入ワイヤープランツ「スポットライト」、クローバー2種、極小葉マイクロプミラ「ミニマ」、アジュガ「バーガンディグロー」。
ひとつずつ挙げると長くなるので省略して葉物の画像を少し並べてみます。
花芽が伸びてきて紅葉が退色してきたアジュガ↓
クローバーとフォックスリータイムとワイヤープランツスポットライト↓
枝垂れてきた銅葉リシマキア「ミッドナイトサン」と咲き出したアジュガ↓
ここでは画像を載せませんが、4月に暑さで花数が減ってきたプリムラを取り除いて、ヒューケラとヘリクリサム「ライムミニ」を植え付けました。
やや大型の黒葉クローバーオニキスの方が早く伸び、このプリンセスクローバー・エステルはやや小ぶりでクローバーの中では少しゆっくり伸びてきていました。クローバーなのでその後成長の勢いは増しましたが。
アジュガの花が咲いてからはクローバーやリシマキアの花が咲き、ローダンセマムの花数も増え、葉沢山のこの寄せ植えも賑やかになってきました。この頃には朱赤のプリムラもアプリコットカラーが強くなってきてそろそろ花も終わり。この後はローダンセマムが更に咲き乱れて全く別の様子に様変わりしましたがそれはまた別の記事で。
余談・アリッサム白花の微妙な色違いの寄せ植えでの使い方
余談ですが、ここでは白いアリッサムはグリーンがかった生成りクリーム色の花を使っています。もっと真っ白なアリッサムもありますが暖色でまとめた寄せ植えでは若干浮きます。暖色系の寄せ植えには純白のアリッサムよりこのクリームカラーのアリッサムの方がよく馴染みます。
一方、この寄せ植えとは反対の、寒色系でまとめた寄せ植えには純白のホワイトアリッサムの花の方が似合います↓
同じ白いアリッサムでもこの花色の違い(純白に近い白vsグリーンがかったアイボリーホワイト)が、下の寄せ植えの画像の比較を見て分かるでしょうか。
VS
ポット苗の状態で並べた画像があれば違いがよく分かって貰えると思うのですが、この白いアリッサムは同じにみえて違います。
アリッサムをよくお店で見たり買われている方は白いアリッサムの花には2色あるのをご存知だと思いますが、分からない方は園芸店やホームセンターでチェックしてみてくださいね。
ちなみに赤い花にはどちらのホワイトアリッサムも似合います。寄せ植えで一緒に使う他の花やカラーリーフによってどちらのホワイトアリッサムを使うか決めるといいと思います。
赤い花、特に鮮やかな紅い花は主張が強くて寄せ植えで使いにくい一面もありますが、魅力があり合わせる草花によって寄せ植えでも使いやすく変身しますよね。
ざっとこの1年ほどの間に作った赤い花を使った寄せ植えやコンテナで使ったシルバーリーフ以外のカラーリーフを画像で簡単に挙げてみましたが、赤い花を使って深み&温かみのあるトーンの冬の寄せ植えや花壇を作ってみたい方の参考になれたら嬉しいです。
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