久しぶりの更新です。
数日留守にして帰宅すると近場に滞在していただけでも翌日1日はぐったりしてしてしまいその後自宅でたまった所用を済ませながら数日慌ただしく過ごすまた再び数日留守にする、この繰り返しで沢山生っているいちご達を何個腐らせてしまった事でしょう。また明日から数日留守にします。
さて、丁度オダマキたちが開花終盤を迎えていますが、今日は以前アップした西洋オダマキの記事の第二弾の記事です。まだ西洋オダマキの花が何とか最後に咲いているうちに記事をアップしておきたいと思います。
ルビーポート
西洋オダマキ「ルビーポート」は暗紅色の八重の花です。
周囲の明るさや光の角度によって色の出方は当然違ってきますがいつ見ても暗い赤の域を出ない渋いダークレッドの花です。花の形は少しタワー型を感じるような八重花ですが、種からの実生株がほとんどで花の色・形共に株によって個体差があると思われます。
Rhodesが育てている西洋オダマキの中ではブルーバローに花の形が似ています。
ルビーポートの葉色はブルーがかったグリーンで三つ葉に似た丸い切れ込みの入った葉です。これは他の西洋オダマキの多くと同じ。
環境によっては梅雨時にうどん粉病になりますがある程度健康な限り春から秋までは葉が減ると新しい葉が出てくるので薬剤や剪定で対応します。葉色は綺麗ですが茎が折れやすく場所によっては痛みがでてくるため特に観賞用に楽しむ感じではありません。
去年の開花↓より少し花数が増えたのが分かります?ポット栽培ですが花茎の数は去年は1本、でも今年は数本に増えました。南向きで日陰管理の難しい狭い敷地でポット栽培ではありますが少しだけ株を充実させる事ができました。
下の画像は去年の咲き始めの頃なので花数が少ないのもありますが、暖地では夏の暑さと蒸れで弱るので初夏以降は明るい日陰や午前中まで日の当たる半日陰に置いて管理した方がいいですね。
同色系のダークレッドの花と合わせるとこんな感じ。黒に近いカラー「 メモリーズ 」ほど黒っぽくはありませんが暗い赤です。
宿根キンギョソウ「ブラックプリンス」の赤黒い花とは良い勝負ですがブラックプリンスの方がより色が暗く赤みが強く、ルビーポートはワインカラーで、共にダークレッドでも少し色の出方が違います。
回りの明るさや光の当たる角度にもよって色の見え方は違ってきます。これ↓などは同化しているくらい色がほぼ同じにも見えます。
タワー型ではないけれどタワー型の名残りを感じる花で小ぶりの花が沢山咲き個性的な花色で小さい花なりに目立たないけれども存在感があり寄せ植えなどでひねりの効いた雰囲気を加えてくれます。
ブラックバロー
ブラックバローはバローシリーズの中で特に黒い八重の花です。
花びら1枚1枚が細く沢山の花びらが重なる繊細な八重花です。
ブラックバローは花と同じ高さに他の植物がない開けた場所で3年育てていました。
植え付け2年目には丁度バストトップの位置で花が咲くほど花が高い位置で咲いたため驚きましたが、午前中に少しだけ太陽が差しこむような日陰の場所が気に入ったようです。
今こちらの場所から植物を撤去する事になり現在は掘り上げてRhodesの家にポットに植えたまま一株、よそのお宅にも1株植えてあります。
下の画像はブログにアップしそびれていた去年咲いたブラックバローの様子です。
↑この手前には本当は斑が広く入ったホスタ「パトリオット」が植えてありもう少し爽やかな感じなのです。落葉樹の大木に巻き付けてある樹脂ネットはホームセンターで購入したものでモンタナ系クレマチス「エリザベス」を巻き付けていましたが、数年前に枯れてしまい他のクレマチスを這わせようと思いそのままネットを放置していたものです。
↑朝 ↓夕方
どうしても背景が広い空間の中で小さなオダマキの花に焦点が合わない。
もう少し咲き進んで↓
ダークリーフ×ダークカラーの花↓
シックでナチュラルな雰囲気の繊細な花です。
このブラックバローの脇にある大木にクレマチスを這わせるとしたらオダマキの黒い花との対比を楽しみたいのでグリーン系か白か淡い紫。開花時期が重なるかどうか不明な品種もありますが具体的に選ぶとしたら「フロリダ」「サニー・サイド」「小絵」「月宮殿」「モネグリーン」「グリーンパッション」「こはな」、白いカザグルマあたりでしょうか。「ミクラ」もいいなと思ったけど開花期は合わないかもしれません。なるべく自然な雰囲気でヘラクレイフォリア系クレマチスを少し間隔を空けて並べてもいいですが開花期がおそらく合いません。
画像だと分かりにくいですが背景が明るいアセビの芽吹きの葉色で黒いオダマキが宙に浮いて咲くと花の存在感が出て良い感じでした。
ボーダーガーデンで低・中・高・様々な背丈の沢山の宿根草や一年草の花が咲き乱れるお庭も素敵ですが、Rhodesは基本、花よりも葉と石などの外構デザインが好きなので、オダマキも他の花に紛れさせて咲かせるより、リーフやグラスの中でポンと少しだけ花があるくらいが好みです。
特に西洋オダマキの場合はオダマキの花の回りにはあまり他の花が咲いて賑やかになるよりブルー系のリーフや斑入り葉やブラックリーフなどの葉っぱに囲まれてオダマキだけひっそり沢山咲かせるのも結構好きで、上のように単独でリーフものと合わせても自然に馴染み、ダークカラーの小ぶりな花なので寄せ植えに使っても周囲に馴染んでシックな雰囲気を加えてくれます。
↓カラー「 メモリーズ 」や青葉計のホスタや黒百合と一緒に。
黒系の花とダーク&青系の葉と合わせて全体的にシックな雰囲気になります。
一重の花
西洋オダマキの苗は種からの実生で育ったものがほとんどで、必ずしも親と同じ花が咲く訳ではありません。
ブラックバローも以下のような一重の花が咲く事があります。
黒系の花ですが一重はより清楚で山野草のような趣があります。
一年目で花茎も少ないですが、2年、3年と経つと沢山花が上がってきそう。
ルビーポート、ブラックバローの色の違い
ルビーポートとブラックバローは濃度の違いこそあれ色の系統は似ています。
周囲の明るさによっても色の見え方は違いますがどちらも深みのあるシックな色で寄せ植えやボーダーガーデンで他の花と合わせても、また単独でリーフと合わせても素敵だと思います。
セットで落ち着いた雰囲気の葉物と合わせても素敵です。
咲き始めの頃、日中だと違いが分からないくらい濃淡が少しでるくらいに。
ブラックバローの横顔↓
横顔が長い花と短く放射状に開く花が入り交ざって咲きます。
ルビーポートの横顔↓
Rhodesの家にあるこの2種の株ではルビーポートの方が少しタワー型の花寄りの形です。
ローズバロー、ノラバロー
ローズバローとノラバローはRhodesの家ではなくよそのお宅に植栽しましたが、開花をこの目で見た事はありません。いつも蕾、または散った後しか見れなくて。
去年一度画像に少しだけ花を収めた記憶があるのですがどこにデータがあるのか分からなくなってしまいました。またいつか開花に立ち会えたらこちらにアップしたいと思います。
オダマキの植栽場所
西洋オダマキは太陽が嫌いなわけではありませんが暖地の夏の蒸し暑さが苦手です。なので東京などの暖地ではRhodesの独断と偏見でホスタ、リグラリア、ヤブラン、ノシラン、紫陽花などと一緒に植栽して蒸し暑い初夏から夏場は半日陰の植物として扱っています。紫陽花と一緒に植えても開花期はずれるのでオダマキ単独で咲いていつも素朴でナチュラルな雰囲気を醸し出してくれます。
自宅でも壁沿いに這わせているクレマチスの手前に置いてみましたが、庭空間がないRhodesの家では少し背丈があって空間で優雅に咲く姿が美しい西洋オダマキの居場所を確保できませんでした。これだと↓ちょっとごちゃごちゃしてオダマキブルーバローの良さを引き出せていませんよね。
↓まだ咲き始めという事もあり小さな花が他のクレマチスなどの花に負けて見えにくい
こんな感じで他の花と合わせると存在感が薄くなる事もあるオダマキですが、このページに載せたルビーポートやブラックバローのようなシックな花色の品種は初夏の他の花と一緒に寄せ植えに使っても素敵だと思います。
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