クレマチス(テッセンと白王冠)

2019/5/17 花開いたて間もない頃の緑がかった白い花弁も素敵な’テッセン’

お庭がないと、クレマチスのような這わせても厚みがそこまで出ない這性植物は重宝します。

パーゴラやアーチ、棚仕立ては庭とテラスやベランダに一定のスペースがないと難しいですがが、庭がなくても 1階の壁や、ベランダの柵に相当する部分、ベランダの内側の壁(2階の壁)、門柱、雨水の排水パイプなどなど、沢山這わせる事ができ、側面だけでなくちょっと壁からせり出したヒサシを作ったり、3Dで考えると庭がなくてもあれこれ構想を膨らませる事ができます。

我が家は庭はないけれど藤、ブドウ、テイカカズラ、パッションフルーツなども這わせ、クレマチスは常時30種類前後栽培しています。

クレマチスは春から初夏にかけて咲く種類が多いですが、秋に返り咲いたり、夏咲きの品種や冬咲きの品種もあり、1年を通して何かしら咲いてくれるので重宝しています。

品種も華やかなものから、可愛らしいもの、そして私好みのナチュラルなものがあり、誰が探しても好みの品種が見つかるのがクレマチスです。

もう春の開花は終わってしまい、今は数種類のクレマチスが咲いているだけで、これから夏のクレマチスが咲き始めるところですが、遅ればせながら少しずつ記録していきます。

アーマンディーやモンタナ系などの早春咲きのクレマチスは開花してから大分経ってしまったのでまた来年アップするとして、ひとまず遅ればせながら春咲きのクレマチスを挙げていきます。

以前リトル・ネル、メアリー・ローズ、フランシスカ・マリー、フラウ・スザンネの記事をアップしましたが、今回は最も代表的なクレマチス「テッセン」と、味わい深い「白王冠」のコーナーをご紹介します。

2019/4/25 咲き始めの頃
‘白王冠 ‘ は春の日当たりを好むため、初夏には明るい日陰になってしまうこの場所では’テッセン’とコラボできる期間が短いのにこれよりもっと沢山咲いていた時の姿を撮り忘れてしまった

この「 テッセン 」と「 白王冠 」の組み合わせ、決して地味ではなく派手すぎずしっとり大人っぽく自家製四つ目垣(細めタイプ)に収まってとっても気に入っています。

クレマチスはカタログやネットなどを見て気に入った組み合わせを考えて植え付けるのもとても楽しい植物です。

この組み合わせを決める時も、頭の中でこの2つを竹垣(と言っても自作の細い竹垣)に合わせたらどうだろう、こんなだな、あんなだな、いいなー、きっと素敵だなー、と頭の中で「テッセン」と「白王冠」の競演姿の映像をイメージしながら、あーでもない、こーでもない、と他のクレマチスとの組み合わせ映像(in my head)とじっくり比較して決めました。

結果、イメージ通りで本当にこの2種類をここに植えて良かったと思っています。

実は欲張って「 ロウグチ 」もここに這わせているのですが、「ロウグチ」はもう少し日当たりの良い場所に移動予定で場所を模索中です。

クレマチスの栽培を計画している方がいらっしゃいましたら、本や他の園芸家さんのサイトなどを見ながら、ご自身の好みの組み合わせ・這わせ方でぜひ楽しんでみて下さい。

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フロリダ系クレマチス 「 テッセン 」

「テッセン」は長い間本当に よく 咲いてくれて、花数も多く、花には趣きもあり、バラなどと合わせて華やかな洋の景観にもなれば、しっとりした和の風景にもよく似合います。
浴衣の柄にあるクレマチスの花はこの「テッセン」です。
ナチュラルガーデンにも似合うという、オールマイティーなクレマチス。
人気があるのも当然で、私の中でも 最もおすすめなクレマチスベスト5に入っています。

2019/5/23 ‘テッセン’が咲き進んできた頃

私は植栽はなるべく華やかさを抑えたものにしたいので、自家製なんちゃって竹垣の細いタイプの四つ目垣に濃い紫の粋なクレマチス「白王冠」と一緒に這わせています。
竹垣は外壁の塗り直しで一度外したため斜めになってしまっていますが、実はちゃんとシュロ紐で男結びでしっかりとめて作ったものです。

「 テッセン 」は枝の伸びもよく多花性、かつ花持ちもよく年に何度も咲かせ、特に5-6月頃に咲く花は一面花で覆われるほど。
咲き始めの頃は「白王冠」や藤の九尺藤や足元に植えてある西洋オダマキらと同じ時期に開花が始まります。

2019/4/24 咲き始め
2019/4/25 クレマチスの’テッセン ‘ と ‘ 白王冠 ‘ 、九尺藤、足元の斑入シラン白・西洋オダマキ ‘ ブルルーバロー ‘ & ‘ ブラックバロー ‘ら同じ頃に咲き始める

ちなみに、通りがかりの年配の先輩女性から「今の人は知らないだろうけど、クレマチスの事をテッセンって言うのよ」と言われ、若い人は知らないでしょう、という感じだったのであえて強く否定できなかったのですが、これは間違いです。
クレマチスの中の1品種が 「テッセン」 で、この上の画像の白い花弁に中心が紫の八重のクレマチスがフロリダ系クレマチスの「テッセン」です。

パテンス系大輪種 「白王冠」 C. ‘Hakuoukan’

「白王冠(はくおうかん)」はパテンス系の大輪種ですが、花弁がやや細めな為、そこまで派手な印象でもなく、かといって地味では決してなく、和風の雰囲気にも洋風のお庭にもよく似合い、ナチュラルガーデンに合わせてもそれなりに主張のある花ではありますが意外と馴染みます。

濃い紫色のシャープな花弁×黄色の大きな花芯の組み合わせも何とも言えない深い味わいがあって魅力的な花です。
キリっとした、小股の切れ上がった女性のような粋な花。クールでカッコいい白王冠はまさに日本の名花でヨーロッパでも人気があるそうです。

細めの花弁が8枚前後と多めなところも好きなポイント。
半八重気味に咲く事もあるそうですが、我が家の「 白王冠 」は植え場所の問題のせいか 半八重気味に咲いたところを見たことがありません。咲いていても見逃してしまっています。

「テッセン」 同様、私の中で「白王冠 」は最もおすすめなクレマチスベスト5に入ります。

シックな雰囲気にもぴったり。ありそうでなかなかない、個性を感じるクレマチスです。
性質は極めて強く、うどん粉病やサビ系の病気にかかりやすいクレマチス全般の中では比較的病気に強い印象です。

「白王冠」 は意外と沢山蕾が付いてきてテッセンとの相性もとても良く、ここに植えて良かったと思っていますが、一つだけ、植え場所のせいで我が家の「白王冠」には問題があります。

2019/4/22 濃い紫のシャープな花弁に黄色の黄花芯 が独特の雰囲気の’白王冠’

この場所だとこの後、西側の九尺藤の葉が茂ってきてしまい、また2階のベランダがヒサシの役割を果たし陽が高くなってくると日陰気味になり、クレマチスの中では比較的日当たりを必要とするこの「白王冠」は途中で蕾が開かなくなってしまいます。

2019/5/10 ‘テッセン’は次々と蕾を広げて開花が進むのに、’白王冠’はここだと日光不足で途中で力尽きてこれ以上動かず蕾は蕾のまま、開花途中のものは途中のままストップしてしまう。(足元はオダマキ’ブルーバロー’と’ブラックバロー’)

我が家の「白王冠」は場所柄日照不足で早咲きの四季咲き紫陽花の緑色の若い蕾が出てくる頃にはほぼ散ってしまい、日照不足でも長い間次々に蕾を開いてゆく「テッセン」とは違って早咲きアジサイとのコラボも見れないのですが、それでも20日間くらい咲き続けてくれました。本来なら更に20日間くらい、少なくとも6月の頭までは咲き続けてくれていたのではと思うほど花付きが良いので、もう少し春の日差しをたっぷり浴びれる場所に植えてあげられたら良かったのですが、家庭の事情で思う通りにはゆかずこの位置で今後も頑張って貰う予定です。

2019/5/10 GW頃から日陰になるこの場所で日光不足のためこの開花途中の状態で開花もストップ。関東では少なくとも5月いっぱいはしっかり日が当たる場所に植えたい’白王冠’
2019/5/30 どうしてもまだ咲き続けたかった’白王冠’が藤の葉を越えて西陽の当たる場所に出てきた

このままではせっかく強健な「白王冠」がもったいないので、来年は1~2ツルを藤の方に誘引して6月も太陽にツルをしっかり当てようと思っています。忘れないようにしよう。

陽当たり・組み合わせ考察、ほか

「白王冠」は春にしっかり日光に当てないと花が十分咲ききらない太陽好きな一面がある一方、「テッセン」は第1陣の蕾が8割開くのに6月末までかかり次々に花数を増やしてゆきます。
5月に入り次第に陽が高くなるにつれ、日中の太陽をヒサシに遮られ、九尺藤の影で午後の太陽も当たらなくなり、日陰が増える時期でもおかまいなしに花を沢山咲かせます。
この場所は4月下旬頃までは日が差し込むのですが、その春先の太陽のパワーチャージ分だけで初夏も日陰(明るい日陰)で続ける事ができるたくましい「テッセン」。

同じフロリダ系の「白万重(しろまんえ)」も明るい日陰でも比較的咲くので、もしかしたらフロリダ系は日照不足にも少し強いのでしょうか?
フロリダ系では「カシス」も育てていましたが、場所の問題で数年前にお嫁に出してしまいました。「カシス」も春にしっかり日光に当てていなくても、そこそこの陽光でしっかり開花していた印象があります。

2019/5/30 7分咲きの頃の「テッセン」。この頃本当は思い切って花後の剪定をすると良いのだけど花持ちよく長持ちするのでなかなか思いきって切れない

「テッセン」は長い間咲くため、 バラとの開花時期も合い、デルフィニウムやジギタリス、睡蓮やアジサイを背景に咲いたり、色々な花とのコラボも楽しめます。

2019/5/22 左からアメリカ藤’アメジストフォール’、 デルフィニウム ‘モーニングライト’、 ジキタリス’アプリコット’、ちょっと足元に移っているのがオダマキ’ ブルーバロー ‘、ちょっと右端に写っているピンクのスプレーバラと斑入シラン白
2019/5/31 睡蓮やアジサイとのコラボも

もう一つ「テッセン 」 のすごいところを。
冬の間もこんな感じで蕾が残り、花がポツリポツリと数は少ないですが咲きます。
これは3/27の画像なので明るい色の葉の部分は春先の新しい葉ですが、それ以外は冬の間ずっと残っていた葉と蕾とお花です。
冬の間この蕾は付いたままで、画像のように冬でも暖かい日には花が開き、しかも冬の間枯れずにこのまま越冬します。

2019/3/27 冬も蕾は残ったまま。冬でも暖かい日に花開くテッセン

テッセンの脇にある多花性で整った可愛い花が沢山咲くピンクのスプレーバラと、淡いラベンダーカラーのデルフィニウムは我が家から撤去しようと思っています。
共に綺麗な色で見入ってしまう花なのですが、ロマンチックな雰囲気が我が家には合わない為、別のお宅に里子に出そうかと検討しています。

薔薇は右にもっと沢山広がっていて咲いていて花のボリュームがあり実際はもっと沢山ピンカラーが入るラブリー…な雰囲気なのです・・・
漆黒系のクレマチスと合わせて中和しようとしたけど蕾の状態でこのピンクのボリューム
うちのお庭には合わないのです。ごめんね…

狭い場所でガーデニングを楽しむと、花を集めて植えている訳ですから、どうしても思ったよりラブリーになってしまう時期もありますが、野趣…を目指すと(目指したいけど)この狭いスペースではかえって寂しくなりすぎて難しいので、ナチュラルに、時に野性的に、基本なるべくしっとりしたお庭にしてゆきたいと思っています。
花爛漫の春はある程度仕方ないですけれども。

「テッセン」はなかなか花後の剪定が思い切ってできずにいましたが昨日やっと剪定しました。またそのうち花を咲かせ始め、冬に入っても咲いたまま冬越えしたりします。
冬に開花はしないけど、晩秋に咲き始めたツルがそのまま蕾と花ごと冬の間も残っている事がよくあります。冬に残ったままの花は弱々しいのですが、それはそれで趣があるんです。また冬にアップしたいと思っています。

左:’白万重’のように色が抜けて咲いた’テッセン’
右:花弁が落ちて中心部だけになったテッセン

ちなみに今は大半のクレマチスが2番花開花待ちの中、「カイウ」「流星」「白万重」「ニュープリンス」「アフロディーテ・エレガフミナ」「ジェイニアナ・プレコックス」の1番花の残りが咲き続けています。
また、夏咲きのクレマチス2種が蕾を付け始めているところです。
追ってアップしたいと思っています。

 

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