庭メンテナンス先の5月の植物 西陽の当たる乾燥地の植栽(バプティシアその他の乾燥に耐える5月の植物の紹介)

自宅ではないのでどうしても植栽した植物が綺麗に咲いたり葉が一番鮮やかな瞬間を写メに収める事ができないのですが、仕事先の日向の植栽から一部抜粋して載せています。

当ブログ管理人の場合、毎日のように、この蕾が出てきた!花が咲いた!というブログをアップしたくてもなかなかできないので、ある程度まとめた記事にして週に何度かアップする事が多いです。

そのため記事が長くなる事がありますが、今回は東京郊外の西日しか当たらない場所を中心に、水やりも多くて週に一度、普段は10日から半月に一度程度しかあげられない場所の5月の植物を中心に紹介しています。

実は今年の春の植栽は少し手抜きをしてしまい反省点も多いのですが、夏に西日が厳しく水やりもあまりできない下の画像の植栽コーナーの春の植物の記事です。

2020/5/8

もう5月も終わりに近づき、なかなかアップできていなかった5月の植物の画像を慌てて載せています。

何かの参考になれたら嬉しいです。
長いので、左下の目次に戻る黄色い矢印ボタンもご利用ください。

ここは本当は、以前話したアガベやユッカやサボテンを植えるつもりだった場所ですが、道路沿いでカメラを設置しており姿を見られているにも関わらず盗難があるため諦め、乾燥にある程度耐える植物を季節に応じて植えています。

春の植物でブログに記録しておきたいものは他にも沢山あるのですが、後日またアップしたいと思います。

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グラス 「ホルデューム ジュバタム」で春の穂を楽しむ

ホルデュームジュバタムも関東では5月に綺麗な穂を風にたなびかせています。
丁度大型アリウムの花が終わる頃に見ごろを迎えます。

2020/5/19

風に揺れて捉えにくいですがとても綺麗な穂です。
アリウムやエレムルスなどと一緒にずらっと並べてみたいです。

2020/5/19

こんな風に(↑)道路側に大人しく垂れていてくれるととても綺麗なのですが、風でかなり煽られて(↓)、薄毛の額の生え際が風で煽られて丸見えになったようなせつない気分になります。
もう少し株元に多肉を植えておこう。

2020/5/19

ホルデューム ジュバタムは秋から冬に植えて根が張れば温かい春の乾燥にも耐えます。
暑さに弱く、暖地では一年草扱いされますが涼しい場所で夏越しも可能だそうです。
ただこの夏の西日の強い場所では夏越しは厳しいと思うので、1年草と思って割り切っています。

背の高いクールな花『エレムルス(キャンドルリリー)』「クレオパトラ」など3種

そして咲いた姿を写メに収めていなくて本当に残念なのが2年前にこの場所のアリウムの後ろで咲いていた「クレオパトラ」、ピーチピンク、オレンジのエレムルス(キャンドルリリー)3種。
かろうじて蕾の画像がありましたが、色・花・形といい好みドンピシャでとても良い感じに咲いていました。
下の画像はまだ蕾が伸び切っていない状態でこれよりまだ伸び最終的に2メートルくらいになり、高さが1メートル以上あるアリウム「グラジエータ」よりもずっと背高く咲いていました。

2018/5/3

今年もアリウムの後ろで咲いてくれたらとても綺麗だったと思います。
庭に植えるととても目立つエレムルスですが、デルフィニウムのようなフェミニンさもなくシンプルで使いやすいところも好きです。

ほんの2年前の事ですが、この頃沢山の植物を栽培していてもデジカメはもちろん写メもほとんど撮らず植物を画像に残していませんでした。
開花姿とかじっくり見て楽しんでいたはずななんですけども。

大好きなエレムルスの開花姿をもう一度見たいのですが、エレムルスの球根は長い足を広げた巨大なクモのようで、球根は少し広がるように増えていくので、この場所で球根が広範囲で増えてしまったら掘り起こすのが大変になるのでなかなか再チャレンジできないでいます。

バプテシア(バプティシア)色々

エレムレスのような背の高い巨大な花のタワーは今年の春咲いていませんが、背丈60~120cm程度のバプティシアもなかなか素敵な上向きの花房です。

バプティシアは乾燥にも暑さ寒さにも強く病気知らず。長い花穂は切り花にも向きます。
美味しい蕾は虫に食べられるので蕾が出てきたら薬剤で予防しますが、あとは冬に地上部が枯れる頃に地際数センチを目印に残して剪定するだけで、水やりも根が張ればほとんど必要のない、手間いらずの植物です。

こちらではバプティシアの苗を植えてから1~3年しか経っていませんが、年々枝数が倍増し、少しずつブッシュ状に育ってゆくバプティシアは、品種により50~100cm四方程度の一定のスペースを確保して植えれば、増えすぎて困るという程の繁殖力にはならないそうです。

まだ小さな苗を植えたばかりのものも多くボリュームが少ないものばかりですが、ここで育てているバプティシアの画像をいくつか載せます。

「ミッドナイト」 濃く冴えた青紫の花

咲き始めの花の青い色に引き込まれそうになるバプティシアのミッドナイト。
青をしっかり感じられる冴えた青紫がとても綺麗です。
限られた時間の中でなかなか綺麗な色を捉えられませんでしたが、ハッとするような濃く冴えた青紫で、ミッドナイトの花の色は本当に気に入っています。

2020/5/10

実は去年の春半分株分けして花芽も半分になってしまったので、それがなければこの二倍は咲いていたと思います。

2020/5/18

ここは土が盛られていて少し小山のように盛り上がっているのですが、手前の崖っぷちに植えてしまったので、もっと通りから遠ざけたいのですが、根が下に伸びる直根性である程度育つと移植が難しく、一度株分けにも失敗しているのでとりあえずこのままこの場所にいてもらう事にしました。
もう一株買いたいのですが、3-4年前はちらほら見かけたミッドナイトの苗をこの2年間は全く見かけません。

「ピンク・トラッフルズ」 暗桃色の落ち着いたピンク系

ピンクトラッフルズは花茎が黒っぽく(咲き進むと色は抜けてしまいますが)、くすんだ桃色の花を咲かせるバプティシアの中でも背は高めで立性度が高い品種です。

ガクに囲まれた蕾の時はもっと暗い色だと思って購入しましたが、黒灰色の蕾とまでは言えませんね。もう少し花茎が暗い色で蕾のガクも暗い色だと思っていましたが、環境の影響もあるかもしれないのと、これはこれで素敵です。

2020/5/19
2020/5/19

今年は大2本、中4本の6本の花が上がってきました。
去年植えたばかりでまだまだボリュームが少ないですが、ある程度の花数が見れるまで数年以上はかかりそうです。

あと実はこのピンクトラッフルズの背景の黒法師のあるあたりに、立派な花の巨頭で有名なエキウム「カンディカンス」を3年前まで植えていたのですが、まあまあ大きな株に育ったところでここに移植しようとして失敗して…枯らしてしまいました(T_T)

このバプティシア然り、エレムルス然り、エキウム然り、当ブログ管理人はスラっと伸びたシンプルな花のタワーに無意識に惹かれてしまう傾向があるようです。
上ではなく下に伸びますが狭い自宅で藤も数種栽培しているので管理人は長く伸びた花穂がよほど好きなんでしょうね。

初夏の花のタワーの中ではデルフィニウムやラークスパー、ジギタリスなどもありますが、どちらかというとより男前な雰囲気のエレムルスやエキウムに惹かれます。

「ペンデュラ(アルバ)」 黒茎×白花の美対比

幼い苗を植え付けたばかりで今年はまだ花が咲かないと思っていたペンデュラ(アルバ)。
バプティシアの中でも背が高い方で、本来はもっと背の高く花を咲かせますが、今回はかなり控えめに背丈も低い花を咲かせてくれました。
ある程度の本数の背の高い花が上がってくるには数年以上かかりそうです。

2020/5/10

クリーム色の花がかわいいです。
青黒い別のバプティシアと合わせたいと思い、ミッドナイトとダークチョコレートの近くに植えましたが、他にも濃い紫の品種をもう1種並べるかもしれません。

2020/5/10

「ダークチョコレート」 暗紫色の花

2020/5/10

ダークチョコレートもまだ若い株ですが今年はこれでも5本くらいの花が上がってきました。
油断していたら蕾と花を虫にかじられてしまいましたが何とか咲きました。
本来なら60cmを超える花穂のはずですが、まだ株が若いのと、虫にも食べられたので仕方ないですね。
咲き進むとチャコールグレーのような色味になりますが、おそらく咲いて間もない時は黒紫色の花なのだと思います。

2020/5/19

「バニラクリーム」 こんもり茂るクリームイエローの花は大株になると見事

今年はまだ花が咲いておらず画像はありませんが、バプティシアの中では背丈がコンパクトで綺麗なブッシュ状に育つバニラクリームを、馬酔木の植え込みの手前の方に植え付けました。
淡いレモンクリームの優しい色で、やはりペンデュラ(アルバ)のように濃い紫系のバプティシアと並べたいのですが、とりあえずは株の充実を図っているところです。
咲くのは来年以降、ある程度充実した株になるまで4-5年はかかると思います。

春のアリウムは植栽の主役にも脇役にも

背丈の低い個性的なアリウムもありますが、今年は大型アリウムを植えました。

長い花の塔ばかりではなく、長い茎の先で揺れる丸い花の玉を入れて形の変化をつけるとバランスも良くなり全体にリズムがつきますよね。

今年はあまり植栽に手を加えていないのでまるで主役のように背高く飛び出している大型のアリウムを植えましたが、他の形の違う中~高の高さの植物と合わせると名脇役にもなれるのが大型アリウムです。

紫大輪種 「グラジエータ」

グラジエータはギガンチュームよも小さなアリウムですがそれでも大型の部類に入ります。
本来はもう少し大きな花が咲いていましたが、年々花が小さくなってきているので球根の掘り上げをもう少し気を付けてあげたいと思っています。

2020/4/30

満開になると球体になります。

2020/5/8

良きパートナーだったエレムルス無き今、黒法師やジャーマンアイリスと一緒にGW頃に見ごろを迎えています。

2020/4/28

もう花も終わってしまい、今は他の花や夏の葉の展開に目が奪われますが、4月後半に大型アリウムの蕾が育ってくると初夏の手前の賑やかさにわくわくします。
アリウムは色々な植物と合わせて良さが出てくるので、できれば来年の春はもう少し遊んであげたいと思っています。

2020/4/28

白花大輪種 「モンブラン」

1メートルくらい伸びるはずが低い位置で咲いたモンブラン。

気のせいか球根が届いた時少し貧弱にみえたのですが、遅くに植え付けてしまったせいかもしれません。
もう少し伸びてグラジエータの良い相棒になってもらいたい。

2020/5/8

大型銅葉カンナ 「オーストラリア」

この場所の後景として夏に背丈を出してくれる銅葉のカンナ「オーストラリア」も葉が出てきています。
初夏から秋にかけて大人の身長を超える背丈にまで成長します。

2020/5/19

カンナは水辺の植物ですが、この水やりがあまりできない場所でも生き延び、特に問題なく育っています。大型で根が回るので、根回りをぐるっと土止めの板で囲んで、水やりをする時はその中に沢山注いでいます。根茎がぐるぐる横に回り、根が深く張るので、植え替えの時は一苦労ですが一度株分けして植えたてから3~5年はそのままです。

そしてオーストラリアのような葉が黒に近い銅葉のカンナはもうすぐブルー系のシルバーリーフや、アキレア「ピーチセダクション」などのピーチやクリーム系の少し背丈のある花とのコラボが控えています。

2019/6/5

大好きなアキレアも根が張れば乾燥に耐えこの場所になじみ、花もち良く花後の剪定でもう一度咲いてくれるので重宝しています。
アキレアは5月の宿根草ではなく、現在蕾が出ている6月開花(その後も切り戻しで二度咲き)の宿根草です。

冬に霜があまり張らない暖地では常緑の「黒法師」と「ローズマリー」の組み合わせ

このブログに何度も登場している黒法師は、この敷地ではフォーカルポイントのようにポツポツとあちこちに植えてあります。

敷地内には馬酔木(アセビ)が沢山植えてあり、馬酔木の背丈を低く抑えているため、馬酔木より少し背の高い大株の黒法師を点在させると馬酔木の明るい葉の中でパッと黒い花が咲いているようで程よく締めてくれ、ダークカラーの落ち着いた色なので少し斬新なようでも悪目立ちせず丁度いいのです。

難点は昨今の台風の時の強風で頭でっかちな株は倒れてしまう事がある事くらいです。
日差しのきつい場所でも植物の影で土の表面が熱くならないため夏越しもできますし、霜はめったに張らず冬も0度を下回る日は数えるほどなので今のところ地植えで越冬も難なくできています。

馬酔木の間に植えるだけでなく、今回取り上げた西日のあたる場所ではある程度の乾燥に耐えるローズマリーと合わせて植えています。

ローズマリーは灼熱の晴れ続きの夏に半月ぶりに行くと先端が枝の先端がクタっとしおれて枯れそうになっていた時もありましたが、地植えにして根が充分に張れば、真夏で週に一度水やりができるなら関東では乾燥した日向でも問題なく育ちます。

2020/5/9

上の黒法師の画像で一緒に写っているのはローズマリーの「コーリンハムイングラム」です。
半匍匐性で黒法師の回りにくるっと地際でまとわりついたり程よく立ち上がる事もできるローズマリーです。
半匍匐性や匍匐性のローズマリーは立性のローズマリーより剪定に少しだけコツがいりますが、足元から緑の葉を立ち上げてくれるところが助かります。

もし、例えば横に細長い場所に、常緑で水やりや剪定などの手があまりかからないコーナーを作るとしたら、管理人は黒法師と立性または半匍匐性のローズマリーの組み合わせにすると思います。ローズマリーが程々に並び、その中に黒法師が点在。足元に空白ができるようなら斑入りまたはブルー系の葉の環境にあった這性のセダムかコクリュウを植えます。

匍匐性や半匍匐性のローズマリーの場合、大きくなってくると横に茂りすぎて剪定に悩む事があるので、管理に自信がない人は立性のローズマリーを使った方がいいかもしれません。

ローズマリーは1年以上経つと地面に近い生え際付近が木質化し、株も巨大化して枝が暴れどうしたらいいか分からない、扱いにくい、と思う方もいるようですが、乾燥にも強く病気はほぼ皆無、害虫もほとんどなく、剪定で枝をコントロールできるので、剪定が苦手でなければ扱いやすいと思います。

立性の中でもかなりスッと真っすぐ上に枝が伸びてゆく品種もあるので、好みの品種を選んで植えます。

剪定は毎年花後の春に花が咲いた部分の直下で切り落とす弱剪定が基本で、その時に長く伸びて邪魔な枝があれば葉のついた部分を数センチ以上残して切り戻すという部分的な強剪定をします。
(管理人はこの弱剪定をよく怠り1-2年に一度部分的な強剪定をする事が多いです)

剪定の時期は他の植栽との兼ね合いで様子を見ながら春から梅雨入り前まで(関東では3~5月)に行います。

強めに剪定する時は枝に必ず葉を複数枚残して切ります。または邪魔な枝がもしあるならその枝の生え際から切って枝自体をなくします。
葉がなく木質化した部分だけが残るような切り方をするとその枝からはほぼ新枝が出てきません。
一度強く剪定すると元の大きさに戻るまで数年ほどかかりますが、木質化してしまう部分があまり長くならないように、定期的に剪定をします。

乾燥に強いユーフォルビア

残念ながら画像に残っていませんが、乾燥に強いと言われる沢山のユーフォルビアをこの場所に植えては夏に無事生き残るか試してきましたが、多くのユーフォルビアがこの西日の当たるエリアで生き残れませんでした。

地植えのユーフォルビアは夏の暑さを克服できる場所かどうかが問題です。

現在生き残っているのは「アスコットレインボー」と「ウルフェニー」で、「パープレア」「ブラックバード」も夏に生き残れず、斑入り種の「タスマニアン タイガー」「シルバースワン」「フロステッドフレーム」も夏に枯れてしまいました。

「アスコットレインボー」はこのコーナーのあらゆる画像に写りこんでいる黄斑入りのユーフォルビア(↓)です。
足元にアキレアが植えてある為上の方の葉と花しか見えておらず、アキレアのシルバーがかったグリーンの葉がまるでアスコットレインボーの葉であるかのように見えていますが、本来のアスコットレインボーの黄斑入りの綺麗な葉もちゃんと足元からびっしり生えています。
ユーフォルビアの中ではこれだけが年々大きく成長していってくれます。

青みの強い葉の「ウルフェニー」(↓)は一度小さくなり枯れかけましたが、「アスコットレインボー」の影で西日から少しだけ遮光されているせいか何とか生き延びこの場所に植えてから3年経過したところです。

2020/3/26

前景としてのトラノオ(ベロニカ)

根が張れば乾燥にも耐えるベロニカはこの夏に強い西日が当たる場所でも重宝します。

日当たりよく乾燥しがちな場所のボーダーガーデンの前景には背の低い多肉や「コクリュウ」そして低いタイプのベロニカも欠かせません。
前景の縁を見るとコクリュウや多肉が植えてあるのが分かるでしょうか。
斑入りフウチソウも西日から少し守られる丸鉢の下に植えてありますが(丸鉢と「ゴールドビューティー」の間)、大株にならずとも綺麗な葉を展開しています。

2020/5/10

「ウルスターブルードワーフ」

ベロニカ「ウルスターブルードワーフ」はこの場所では今年で3年目、3回目の開花です。
この場所では毎年5月後半から6月にかけて開花し、10cm前後の長さの花穂が沢山上がってきます。

2020/5/29

日向で色が飛びすぎてしまっているので改めて曇り空の元での画像を↓

手前の黒い葉は「コクリュウ」の葉で、ちなみに5/29現在、丁度蕾が上がってきています。
コクリュウはこの場所でも花が咲き実が実りますが、乾燥が激しいため長く綺麗に実が残らず実の多くが早いうちに落ちてしまいます。(適度な湿気のある場所では今も去年の実が綺麗に残っています)

隣に少し写っているのは名称不明の多肉(おそらく「ルンヨニー」)の子株です。

回りに植えてある植物から、あまり背丈が高くない事が分かるでしょうか。

2020/5/28

「オックスフォードブルー」

この場所には前景としてオックスフォードブルーも植えてあります。
ただしオックスフォードブルーの開花期は3月半ばから4月で現在は少し深い緑色の葉だけが茂っています。

2020/3/24

高性セダムと這性セダム、その他の多肉

高性セダム → 花が美しく夏の蒸れに弱い

セダムの中で背丈があり宿根草の草花のような楽しみ方ができる高性のセダムもこの場所にぴったりと思い「マトロナ」「フロスティモーン」「ダークマジック」「タッチダウン チーク」「ホセオバージン」などを植えましたが、いまいち成績がよくありません。
最近では初夏にうどん粉病になり弱って背丈が伸びず花が咲かなくなってしまいました。
高性セダムは下の画像は夏の蒸れに弱く、雨の当たり年には注意が必要です。

普通のセダムや這性セダム、その他の性質が比較的強い多肉植物は綺麗に育ちますが、高性セダムだけはこの場所で上手く育ちません。

高性セダムは長く伸びた枝先に花が沢山咲き花もちも良く長い間見頃が続いてとても綺麗なのですが、この場所では最初の1年目しか開花しておらず、しかも高性セダムの花もやはりまた画像に収め忘れてしまいました。
別のお宅に植えたものは毎年花を咲かせているのでいつか写メに収めたいと思っています。

2020/5/8

画像は暗い葉色が綺麗な高性セダム「ホセオバージン」の芽吹きと、立性セダム「ゴールドビューティー」の黄色い花と斑入チューリップの葉です。
ゴールドビューティーは横になりながらかなり広がるので管理人的には半這性セダムのように見えるのですが、立性セダムと商品タグに書いてありました。

上の画像(↑)の中に実は小さな「七福神」が隠れているのが分かりますか(↓)?

2020/4/3

それにしてもいつも抜いてしまおうかと思っていたゴールドビューティーの芽吹きの明るい黄緑色!改めて見ると目の覚めるような鮮やかさです。
「コクリュウ」の黒い葉や「ルビーネックレス」の紅葉が残っているブロンズの葉との対比も綺麗です。
ゴールドビューティーのこの明るい黄花も夏になると明るいグリーンになります。

2020/7/20

続いて立性セダム「フロスティモーン」の芽吹きと、ブルーがかった葉が綺麗な這性セダム「パリダム」です。
どちらも綺麗な色です。
開花画像は撮っていませんが、すらっと伸びた枝先に沢山咲く白い花はほんのりピンクがかっていてなかなか素敵です。

這性セダム(一部立性セダム) → 夏に日差しがきつく暑い場所にぴったり

画像は既に一部上の高性セダムの方でも出ていますが、這性セダムの中で暑さ寒さに耐性のある品種は夏の午後からの太陽がガンガン当たり水やりもほとんどできない場所にはぴったりです。

「モリムラマンネングサ」「パリダム」「レフレクサム」「ゴールドビューティー」「ドラゴンズ・ブラッド」「子持ち蓮華」などは特に元気でとにかく沢山増えます。

2019/5/3 パリダム(下~中)、レフレクサム(上)

「スプリウムトリカラー」「コーラルカーペット」「ミルクゥージ」も爆発的に増える事はないですが地道に生き残りマイペースに広がります。
ミルクゥージ(↓画像右)は本来は斑入りですが先祖返りしやすく緑一色になりそう。

2019/4/17 コーラルカーペットなど
2019/7/13 スプリウムトリカラー(左)、ミルクゥージ(右)

逆に「ダシフィルムリファレンス」「レモータ」「グラウコフィラム」「サクサグラレモスグリーン」そして意外にも?「タイトゴメ」などは地植えよりも過酷な屋外雨ざらし薄鉢栽培をしていたらいつの間にか自然消滅してしまいました。

2018/4/24 グラウコフィラム(左)

「フクリンマンネングサ」は爽やかな斑入りの葉を大事に育てたいので、夏に西日が思い切り当たる過酷な場所の中でも少し影になる場所で育てています。

センペルビウム、その他の多肉植物

センペルビウム(センペルビブム)やその他の多肉植物はこのコーナーでも扱っています。
西日のきついエリアの一番西に近い西の端にセンペルビウムなどをもりもり植えたセンペルビウム鉢があり、地植えの合間合間にも七福神やその他エケベリア、グラプトベリアなどの多肉植物も植えてあります。

2020/5/10

今回取り上げた春から秋まで西日が厳しい南西エリアの一番端(上画像の上部)には薄い鉢があり、そこでも多肉植物を植えています。

2019/6/17

この鉢に植えてあるルビーネックレスは放っておくと長く伸びて道路に出てしまうので、毎年数回カットして大量に剪定しています。

薄い鉢なので同じ雨ざらしなら地植えより過酷と言える場所です。下のピントが合ってない画像は3月終わりの頃の画像なのでまだセンペルビウムやルビーネックレスに紅葉が残っています。
センペルビウムは夏の蒸れに弱いので、密集している場所は夏に株が小さくなったりします。

2020/3/24

鉢以外にも暑さ寒さに強い多肉植物を地植えにしています。
こちらはグラプトベリア「白牡丹」。他にも色々地植えにしています。

2020/5/8

ジャーマンアイリス

ジャーマンアイリスは日当たりと適度な乾燥を好むため、西日が当たり水やりができないこの場所によく馴染みます。
何となく沢山あった黄花種を植えていますが、この場所は春は明るい葉が多いので、濃い色のジャーマンアイリスの方が似合うかもしれません。

2020/5/10

この敷地南西のドライガーデンコーナーから少し南側に目線を移した場所にも土止め代わりにジャーマンアイリスが植えてあります。

2020/4/30

ここは逆に黒いジャーマンアイリスより黄色の方が悪目立ちせず背景にも自然に馴染み良い感じですが、道路沿いで人通りと車の停車があり、伸びた花茎が折れてしまいます。

2020/4/30

ジャーマンアイリスは品種によって異なる香りがありますが、この花は昔昭和の時代にあった黄色い紙の包み紙のフルーツガムを噛んでいて香りが少し抜けてきた時のような緩いフルーツガムの香りがします。

2020/4/30

日没頃の太陽が見えなくなってから撮るせいか、なかなか綺麗に撮れません。

クレマチス 「ダークアイズ」&「 ジェイニアナ・プレコックス 」

場所は少し離れますが、上の画像のジャーマンアイリスの近くのケヤキにクレマチスを這わせています。

ダークアイズは暗紫色の花のビチセラ系クレマチス。
暗い色で地味に見えるかもしれませんが、この場所はあまり華やかにするとモダンな建築が台無しになるので、これくらいしっとりしたカラーの花の方が良い感じです。
ビセチラ系は完全に整った花形のパテンス系と違って、少しアンニュイで自然な雰囲気でナチュラル感もあり、落ち着いた色は特に「Look at me!」になりにくいのでこの場所にもってこいのクレマチス。

2020/5/19

画像では蕾ですが、そろそろ咲いていそうな原種ヘラクレフォリア系クレマチスの「 ジェイニアナ・プレコックス 」もナチュラルなクレマチスでこの場所にはぴったり。
明るいグレーの小さな蕾がジェイニアナ・プレコックスです。

2020/5/19

どちらも茂り(特にジェイニアナ・プレコックス)、ワイルドとも言えなくもないナチュラルさ、野趣ある雰囲気。
ダークアイズは一見優雅で淡い色の薔薇とも相性が良いですが、素朴で野性的な表情もできるんですね。
傾斜で水もろくにあげれず回りの沢山の樹木たちに栄養も水分も取られるだろうに、この場所になじんで毎年元気に咲いてくれます。

2020/5/19

6/25追記:ダークアイズの一番花は終盤を迎える頃にジェイニアナ・プレコックスが咲き出します。ジェイニアナ・プレコックスは淡く明るい花色なので暗くなりがちな木陰で爽やかに咲きます。

2020/5/29
2020/5/29

遅くに咲いたチューリップ「フレミングパーロット」

チューリップはドライガーデンに特別向いている花という訳ではありませんが、冬から春先まで7~10日に一度水をたっぷり与えられれば水やりがあまりできない場所でも綺麗に開花します。

たまに水切れになりそうになりながらも地植えなので根も良く張るせいかある程度の乾燥に耐え、春には綺麗に咲いてくれます。

あとは初夏に葉が枯れたら球根を掘り上げて冬の植え付け時まで涼しい場所で保管しますが、植えたまま放置しても毎年咲く品種も結構あります。

この場所にチューリップは他にも沢山植えていましたが、1月後半に入って遅くに球根を植え5月に入ってやっと咲いたのがこの「フレミングパーロット」。

「海外で咲いているチューリップみたいな素敵な色ねえ」とお褒めの言葉を頂きましたが、こちら渋谷園芸さんで年末に売れ残り?セールで球根20個500円で買ったものです。

2020/5/8

本来はビビットな黄色×赤という結構どぎつい原色の組み合わせの花のはずが、時期外れの開花のせいかこんなアンニュイカラーのおしゃれチューリップになりました。
この場所に黄色×赤の花は、黄色い葉が多いので少し微妙かな…と思っていたので丁度良かったかもしれません。

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