今日はこの冬ショックな災難に遭ってしまった傘作り、玉物と言われる樹形に仕立てた植物(自然樹形含む)についてずっとアップしたいと思っていたのですが、そのうちのアエオニウム・ベロアこと「カシミアバイオレット」について最後の姿をまとめておきたいと思います。
修復不可能なほど枝が折れ仕方なく伐採
大事に育てていたカシミアバイオレットの枝を年末の冷たい雨からミニテラスのパンジーの寄せ植えを守るため夜の暗闇の中寄せ植え鉢を移動させようと持ち上げたところ、そこにこのベロアの枝がかぶるように置いてあったことをすっかり忘れて鉢とベロアの枝がぶつかり思い切り折れてしまいました。
枝に少しぶつかって生え際がグラグラしてしまうくらいならまだ修復できるのですが、見事に修復不可能なほどバキっと折ってしまいました。
上から見た図の経年変化
2019年 初夏 1本苗購入の1年半後
2019年、そのベロアの多頭株を上から見たところ↓
ちなみにこの1年半ほど前(多分)に購入した時は1本立ちの普通のベロア苗でした。
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2020年 春 上から見てもムギュっと詰まっていた時期
上の2019年の翌年の2020年、上からみたところ↓
放射状によく枝が広がって、そしてロゼット間が詰まっています。ベロアのロゼットは日照時間や季節によって葉の広がる角度や形状が違ってきますが冬~春先頃まで葉が少し広がり気味です。
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2021年 夏 枝が広がってきたところ
更に約1年後の2021年、上からみたところ↓
1年前と打って変わって枝が広がるように伸びています。ロゼット同士がムギュっと詰まった株が若い頃の姿も可愛いけど枝を広く伸ばした姿もまた綺麗です。
ロゼットの形を見ても、このお椀のように丸まってすぼまり気味にしまっているロゼットこそベロアらしいですよね。上の画像の時は葉が少し横にペタっと広がり気味でこの下の画像の頃はどちらかというと葉が上向きに開いてロゼットが閉まりぎみ。葉がキュっとすぼんで見え、片親の香炉盤の名前通り丸い香炉のような杯状のロゼットの形です。
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2021年 年末 枝が折れた後
更に半年後の2021年12月、夜間の暗闇の中、2本の枝を折ってしまった後の写メ↓
秋~初冬頃はそれまで丸みのある葉が丸い杯型のぽってりしたロゼットを形成していたのが葉がすっきりしてきて黒法師にも似た少しシャープなロゼットに。
白く透けた円を置いた部分↓が折れた枝先にあったはずのロゼットの場所。悲しい、、、テラスが小さく他に植物も増えたためなかなか真上から見た図の写メが撮れません。
枝が折れてしまったのは悲しいけど枝が広がると狭い我が家では置き場所がなくて困っていました。うちには安全に置く場所がないのでどこかオブジェ的に屋外インテリアとして飾ってくれるようなお店さんや愛好家の方などにお嫁に出して代わりに育てて頂けたらと思っていたところでした。
横から見た図の経年変化
続いて横から見た時の姿の成長画像も載せておきます。
2019年 初夏
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2020年 冬~初春
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2020年3月(上の画像とあまり変わらない)↓
冬~初春のベロアは葉が平たくなりますね。この年の初夏~夏の画像が何故か見当たらず。。
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2021年 初夏
2021年6月↓
丸い香炉というか蓮の花みたい。初夏~秋のベロアのロゼットはかなり立ち上がり角度のあるカップ咲きのお花みたいでかわいい。
この後、地上部に対して根鉢が小さいので少しだけ大きな鉢に鉢増ししました。下の猫と一緒の画像の鉢がそれです。それぞれのロゼットの回りに子株がぐるっと出てきたらいいなと今後の姿に期待していたところでした。
この姿が崩れてしまった今、どうしようかなと思っています。一番下の段から上をごっそりカットして新しく仕立て直すのも良いです再び大きく枝が開いて大株に育ってくると枝を折らずに綺麗に保管できる場所がないので考えてしまいます。
2021年 秋 枝が折れる約2か月前
猫がちっさなテラスから目上の電線の上にいる鳥に備えて狩りの態勢に入ろうとしているところ↓
上の画像は去年6月で、その後少し鉢増しして新しい枝が出て来るのを楽しみにしていたのですがその矢先に今冬の枝が折れる悲劇が起きてしまいました。
傘状なので猫にとってはちょっとした隠れ蓑にもなっていました。これから再び傘仕立てに育て直すか、狭いテラスで枝を広げる場所を確保するのが大変なので諦めて適当に小さく仕立てながら楽しむか悩みます。
↓春になったらこの一番下の段を切り捨てるように銅切りして仕立て直すか、どうしましょう、、
一番下の枝を取り去ると少しバランスが悪くなるので微妙です。1本ずつカットして最初からやり直し、が一番かな。
ちなみにこのベロアの鉢ですが、この冬枝が折れてしまったあとも不織布を葉のある部分にみ1枚ふわりとかぶせた状態で3階のミニテラスで屋外越冬させています。
雨が当たる場所に置いているため雪や雨が降りそうな時だけ密封しないよう抜け穴を作りつつふわっとビニールをかけたり(翌日雨雪が止まってビニールを外すのが遅れると日中はビニール内の温度が上がって急激な温度変化により葉が焼けてしまうため)、酷い降雪になりそうな時は室内に一時避難させますが、夜間気温マイナス2~3度くらいまでなら不織布1枚かける事で葉が痛んだりすることもなく生き延びています。ちなみに植物防寒用の不織布はホームセンターはもちろんダイソーなどの100均でも買えますが、寒さが本格的に増してくる頃には一時品切れになるので関東ではできれば12月前半までに準備しておきます。
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