今日は我が家のアエオニウム属のベロア(カシミアバイオレット)について書いています。
我が家のテラスでシンメトリーな株に成長し続けるベロアは昨年から高さが一段増えました。
ベロアは春から屋外で太陽に当てますが、冬の間は室内管理をしていたせいか3月末日時点ではちょっと色が明るめです。
2019年は3段仕立て
上の画像の約11か月前、2019年の姿はこちら(↓)。
去年の5月半ばで春から屋外で太陽を浴びて黒っぽくなったベロアです。
この時点で1本の幼い苗を購入後一年半経っていますが、2020年の姿よりも一段少ないのが分かりますよね。
これくらいでも綺麗ですし、これ以上大きくなると折れやすくなったりして管理が大変なのでできるものならこの大きさで止まって貰いたかった。
でもこの時点で既に頂点の葉の間から既に新しい段の子株がずらっと顔を覗かせているのが見えます。
続いて上から見た図(↓)。
放射状に子株が出てきています。完全にとは言えなくてもほぼシンメトリーな姿です。
2020年は4段に
2020年に入ると1段増えました。これくらいになると1本ものと言えるかな。
(すみません、少し前の2020年2月の画像になります。アップしようと思いながら放置してました。)
鉢の大きさが限界で根がいっぱいいっぱいなため、成長がこのあたりで緩慢になりそうです。
まだ増えたばかりの段が全て充分に育っていないので上からだと見えにくいかもしれませんが上から見るとこんな感じ(↓)。
枝を下から見るとこんな感じ(↓)になっています。下の2段(一番下の段とその上の段)はディズニーランドのダンボの乗り物のように柱(幹)の一か所から斜め上や真横気味に枝が伸びる形で2段を形成していて、下から3段目はそのちょっと上から均等に枝が伸びていて、最後に一番上の中心のボス葉が展開している、という、W合計4段で展開されているのが分かるでしょうか。
それでいて一番下で支えている枝はさほど太くなくてむしろ細いので(↓)、移動させる度にそっと鉢を持っても頭がゆらゆら揺れますし、普段も風が吹いたら折れないかとヒヤヒヤしています。
本当は鉢をもう一回り大きくしたいです。でないと今以上の段が綺麗に増えないし、葉が落ち進んで痩せてみえる上に子株ができてもやせ細った子供ができて形が崩れてしまうので。
でもこの主軸の細さ。大きな鉢にしたら頭も大きくなりますが、ちゃんとこの主幹も太くなってくれるのでしょうか。支柱で支えてあげたいくらいです。頬杖支柱的なものを作ればいいのかな。支柱を付けたら見た目が微妙になってしまいそうですけど。
そもそも陶器で頭でっかりの植物を植えても倒れにくい形と重さの鉢、しかも気に入ったデザインの鉢はなかなかありそうでないんです。
すり鉢型の下に向かって面が狭まる一般的な鉢はこのベロアの葉の塊の場合は倒れやすくて無理。
頭がキノコや傘のようにこんもり丸くシンメトリーに広がりボリュームがある為、すり鉢型の底部分が小さくなっているタイプの鉢だと強風などで倒れやすくなります。
無地のシンプルな丸いストレートの平鉢で、これより一回り大きな鉢が見つからないかなあ、と思いながら鉢を探しています。
この春までに新しい鉢を探してあげたかったのですが。。
(↓)春は花粉が飛んでベロアや黒法師などの濃い葉色が汚れます。
葉の立ち具合も季節や天候に応じて閉じ気味の抱え咲きの花のようになったり、全開で開いたり、様々ですよね。
ちなみにできる限り花が咲いてほしくない(どこかの枝が開花するとそこで株の形が崩れるため。株の形をできる限り長く崩したくない)ので、植え付け時の緩効性固形肥料以外の液肥などの追肥は一切与えていません。
いつかは花が咲いてしまうかもしれないけど、せっかくこの姿に育っているならなるべく長くこのまま全方位に綺麗に株が伸びた姿でいて欲しいので。
よく臭いと言われるベロアのにおい
個人的にはあまり気になりませんが、ベロアの葉に顔を近づけると独特のにおいがします。
例えると、夏にチョコを食べたところ手に溶けたチョコレートが付いてしまい、手を洗う事もできずとりあえず乾いたティッシュで拭いただけの手のひらの香り、というのが近いと管理人は思っています。早く洗い流したいにおいです。
人によっては中耳炎になった時のウミのにおいがする、という人もいました。
そういえば、管理人宅の犬の、耳掃除を少しさぼった時の耳の匂いを彷彿とさせる香りでもあります。(この説明が一番しっくりくるかも)
洗濯物の生乾きの香りを彷彿とさせるような香りとも言えなくもないかもしれません。
確かに好ましくない香りではありますが、近くに顔を寄せて匂いを嗅がないと分からず、近辺一帯が匂うという事はありません。
育て方
耐寒性
ベロアは耐寒性がやや弱く黒法師のように暖地だからと冬も屋外管理するのは少し不安が残ります。
暖地で温かいエリアであれば、思い切って雨や霜が当たらず北風も当たらない場所に地植えにして様子を見たいとも思いますが、株がシンメトリーに成長し続けているため、地植えにして万一部分的に枯れたりすると残念なので、管理人宅では冬に最低気温が5度以下になる日が続く頃、室内の明るい窓辺に取り込んでいます。
耐暑性
耐暑性は黒法師に比べると強く、一日中太陽が照り付け床が灼熱になる屋上や九州南部や沖縄など夏に得に暑いエリアでなければ東京近郊では屋外の西日の当たらない日向や午前中に太陽が当たる半日陰の管理でも割と元気に育ちますが、環境にもよるので、夏の日中の日差しや暑さが気になる場合は半日陰に非難させてもいいと思います。
ベロアは冬型の植物なので暖地はもちろん、寒冷地でも記録的な暑さの日などは半日陰や日陰に避難させると安心です。
夏は休眠し暑くなると葉を少しずつ落とし秋から春までの間のベロアにとって快適な気候の時に再び葉を増やしていくので、夏にあまり葉を沢山落としたくない場合は暖地では夏至の少し前6月半ば頃から夏の間は半日陰または明るい日陰で管理します。
床がコンクリートの日向で夏に床が熱くなる場所に鉢を置いている場合や、鉢に思い切り夏の太陽が照り付け鉢自体が高温になる場所では特に気を付けます。
管理人宅は素足で出ようがものなら夏は足裏をやけどする日当たりの良いテラスで管理しているため、夏至から9月半ばまでテラスに遮光率80%程度のオーニングを付けて午前中は太陽に当たり昼から日陰になる場所(オーニング東端の下)にベロアの鉢を置いています。
いつか地植えにチャレンジするとしたら秋から春まで日当たりがよく夏は日陰になるひさしの下などに植えたいと思っています。
水やり
一般的なセダムなどの多肉植物よりやや水を好む性質があると感じています。
葉に艶がなくなり少しシワっとして見え様子がおかしい時は水不足によるものだったり、または暑すぎ・寒すぎによる時もあります。
夏と冬は水やりは控えますが、一般的なセダムより水やりの頻度は高く週に一度は与えています。
水やりの時間は、夏は夕方(または朝早く)、冬は暖かい日中、過ごしやすい気候の春と秋は時間はさほど問わず気づいた時に水を与えています。
地植えか鉢栽培か
ベロアは基本的に日本では鉢栽培にしてエリアや季節に応じた管理をする必要があります。
または地植えにしても冬は掘り起こして鉢上げして適切な場所で管理する必要があります。
ただし暖地では冬の長雨や雪になるべく当てないように管理できるのであれば、北風の当たらない場所に地植えにした場合、越冬できる可能性があります。
特に九州・四国南部や沖縄などの冬に温かいエリアでは冬は屋外でも越冬できる可能性が高いですが、逆に夏は直射日光が当たらない場所に植え付ける必要があると思います。
我が家のベロアは関東っ子ですが、今の株のシンメトリーな形が破損や開花など何しらの理由で崩れたら、その時は北風の当たらない場所で夏も冬も日中に何時間か日に当たる程度のほどほどの日向~半日陰の場所に地植えにして無事成長するか様子を見たいと思っています。
(その時は、我が家には庭がないので仕事先の敷地に植えます。)
シンメトリー風に育てるには
ベロアは色々なところにコロンとした子株が自由に伸びている姿が可愛いので、あえて我が家のように上から見て東西南北が何となく均等に、シンメトリー風に育てる必要は全くありませんが、念のため参考までに、管理人宅のベロアのように子株が放射状に段々に付いてゆくようなシンメトリーに近い株に育った経緯を以下に書きます。
(必ずしも以下の通りに育てた場合に管理人のベロアと似た株に成長するとお約束するものではありません)
【1】まず葉頭が真上を向いている1本のまっすぐなベロアの苗を手に入れます。子株が付いていない、またはついていても放射状に上から見て東西南北均等ぎみにほぼ等間隔に付いている株を選びます。
【2】そして朝から夕方まで均一に太陽がよく当たる場所に夏以外はずっと置いておきます。
(我が家の場合は南向きのテラスの壁沿いのど真ん中。周囲には日陰を作る障害物もなく、太陽が真南の正中に昇る前後の日照時間がほぼ同等の場所、つまり12時が正中だとしたら7時から17時まで太陽が当たる場所に置いています。
本来影になってしまう株の北側の部分も白い壁による反射光が当たっているせいか、鉢をくるくる回さなくてもこうなりましたが、より万全を期したい時は定期的に鉢を回すといいと思います。)
【3】蹴ったりぶつかったりしないように気を付け(ぶつかると枝が折れる)、季節・気候に応じた管理をします。
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