今日は8月に見頃を迎える芳香性ホスタの花を載せておこうと思いますが、その前にちょっと自宅のベランダの様子を。
前の前の記事で書いたフレッシュピカケの即席ティーやフローラルウォーターは花を摘んで傷つけないよう水で洗いこんな感じにボトルに入った水やお茶にただ浮かべて冷蔵庫に入れるだけ。花数はこの半分以下でも十分香りがうつります。アザミウマが沸いていないかよく見てから投入します。農薬を使った場合は口に入れる場合規制があるので基本的に無農薬のものを使います。
Rhodesは花が長持ちするのと摘む時に花が傷つきにくいので花を摘む時はガク付きで摘んでいますがガクはなくて大丈夫です。むしろガクを入れると人によってはお茶または水の味が青臭く感じるかもしれないのと、Rhodesは長年、後で取り去る事前提でガクごとお茶に投入していますが茶葉の香り付けなら後で取り除くので問題なくても水やお茶に浮かべるとなるとガク部分はアルカロイドなどの毒性・濃度も不明なのでガクは投入しない方が無難だと思います。
基本的にジャスミンティーの香り付けには夕方花が開いた直後の強い香りの花、または咲く直前の一番強い香りを放つ開きかけの蕾を使います。本当は一番香りが強くお茶にもよく香りが移る効果が高い夕方~夜の咲いたばかりの花を摘んでボトルに入れ翌日お昼までに花を箸などで取り去るのがベストです。特にジャスミンティーの茶葉の香り付けに使う場合は絶対に夕方開いたばかりの花(本物により近い方法にするなら開く直前の蕾がベスト)を使います。
ただし今回は茶葉用ではなく自宅用の即席フレッシュジャスミンティーなので、香りの強い夜の花はそのまま樹上で花鉢としてベランダなどで楽しみ、翌朝花を摘んでこのようにボトルに入ったお茶などに浮かべて蓋をし冷蔵庫に入れお昼には花を取り除く、という方が夜の香りの強い花もジャスミンティーもどちらも気楽に楽しめていいと思います。
ちなみに朝摘みよりも日没前後に咲いたばかりの花を摘んですぐに使った方が香りがお茶にしっかりうつるので使う花も少なくて済みます。
花は食べたり飲んだりせずに取り除きます。エディブルフラワーとして扱われる事もあるようですが食用には必要な条件があったり、そもそも摘んでから時間が経つとフレッシュでなくなり味も落ちます。なので基本的には花に水分が浸透して半透明になり始める前(傷み始める前)に、半日以内に綺麗な菜箸などで取り除きます。(茶葉の香りづけに使う花も半日以内に花を取り、翌夕新しい花を入れ翌朝取り除くのを何度か繰り返します。)
この夏はピカケを入れたレモンなど透明に近い柑橘系のゼリーを作ってみたいと思っています。強芳香の夜摘み、マイルドな香りの朝摘み、両方試して相性を見てみようかな。ジャスミンティーのイメージで淡い緑茶のゼリーもいいかもしれませんね。
マイルドな香りの朝摘みでフレッシュティーを作る時の利点は前夜に咲いたばかりの強い芳香の花を摘まずにそのままベランダや室内などの空間で思い切り堪能できるところです。以前夕方に咲いてはすぐに摘んで茶葉に香りを移す事を何日も繰り返して香りを何度も重ね付けした茶葉のジャスミンティーを毎年作っていましたが、続けていると何だかせわしなく感じてしまい今は作っていません。夜茶葉に咲いたばかりの花を混ぜておくと室内に香りが立ちこめて良い香りを室内で楽しめそれはそれで楽しいのでまた気が向いたら来年以降作ろうと思っています。
ちなみにお茶の背景↑で咲いているのは園芸用ネットの裏面で花があまり写っていませんがヴィタルバ系クレマチス「サマースノー」。今年は6月末に咲き始め7~8月の今がピーク、9月いっぱいまで楽しめます。
長雨に当てっぱなしで傷みそうだった遅植えした「天使のトマト」も元気に実っています。
トマトにどうしても写メの焦点が合わない。すごく小さなものでもないのにどうしてだろう。
この天使のトマト、フルーツトマトほどではありませんが甘いです。普通に全体が赤くなってから収穫するとやや淡泊で薄味に感じる時もありますが完熟ぎりぎりまで木上に実らせ濃厚に栽培すれば美味しいフルーツトマトに近い味になりそう。
果樹では少し前の記事にも載せましたが他に四季咲き苺が8月に入っても小ぶりで綺麗な実を実らせています。8月半ばになると更に実が小さく、種が飛び出してきています。
さて、続いては今日の本題、現在咲いている芳香性のギボウシの話をしたいと思います。
毎年8月に咲く芳香性ホスタ ( ギボウシ )
Rhodesの家では7月に花が咲くタイプの鉢栽培の芳香性ホスタを3種育てていますが、今日は8月に花咲くよそのお宅に植えた地植えの芳香性ホスタ3種の今年の開花の様子を載せておきたいと思います。
ブログのカテゴリーのところの「強芳香性」にチェックを入れましたがそれは上にお茶としてあげたピカケの事で芳香性ホスタは強烈というほどではなくやや強めの芳香があります。爽やかで、ごく間近で嗅ぐと少し酔うようなユリ科の花という事を感じるような香りです。
↓ちなみにRhodesの家の鉢栽培の「 ダイアナ リメンバード 」他は見頃は8月ではなく7月です。
「 ソースィート 」
今日の記事に登場する残暑に咲く芳香性ホスタはまずは小型の「ソースィート」から。
ソースィートの葉の間から蕾が出て来たのは7月半ば頃。
小型ながらよく殖え密な茂みを作ります。
ギュっと詰まってコロンとした蕾も可愛い。
自宅ではないのでベスト画像を収めにくいのですが
芳香性のギボウシに多いパカーっと開いた花を咲かせます。
時間的にあまり咲いていないので少し分かりにくいですが
パカーっと開いて咲きます。白い花はきめ細かくユリのような素肌。
ソースィートはその後夏の長雨の中咲き続け終わりかけの花は次々に雨でとろけてボトボト落ちてしまいました。とろけた花を取り除いて夕方写メしたものがこちら↓
白いホスタの花は暗い夕暮れ時も明るく照らしてくれるようでシェードガーデンにぴったりです。
「 ハルシオン ( ハルション )」※芳香性ではないけどついでに
こちら↓も7月末から咲き始めた遅咲きホスタ「 ハルシオン ( ハルション )」の花。芳香性ではなく花もあまり開いておらず閉じ気味で咲きがちです。
時期によってどうしても午後の太陽や南西からの西日が差し込み葉焼けしてしまうのですが西日のおかげで蕾も花もツヤツヤに写っていて綺麗です。
キラキラしている姿が綺麗なので芳香性ホスタではないけど何枚か写メを載せちゃう。
ツヤツヤして綺麗ですがこの太陽は西日なので暖地ではギボウシにとって良くない光です。
中小型のホスタであまり大きくありませんが葉の間から8本くらい花芽が上がってきています。
夏以降はブルーの葉のパウダーが取れてきて緑になりその上たまに差し込む直射日光の影響で葉焼けしてしまいましたが毎年元気に育っていますが、この上の方で茂っているケヤキがコナジラミの被害に遭い木陰がすくなくなって今年は葉焼けの被害が拡大しました。
ちなみに芳香性でないホスタでも花がラッパのようによく開いて咲く事もあります。ハルシオンがもう少し咲き進んできた頃↓、中には開き気味で咲いている花もあります(下の画像の中央あたりの花)が、Rhodesが育てているホスタの中では芳香性ホスタの方が圧倒的にラッパのように開いて咲く花が多いです。
「 フラグラント ブーケ 」と「 ロイヤル スタンダード 」
続いて次の芳香性ホスタはソースィートより大きな中型ホスタ「 フラグラント ブーケ 」と「 ロイヤル スタンダード 」。
フラグラント ブーケの蕾が葉の間から出て来たのは7月前半。
ロイヤル スタンダードはこれより少し遅れて7月半ば頃に蕾が顔を出しました。蕾の出現時期は丁度上に載せた小型の芳香性ホスタのソースィートと同じくらいです。
今年は葉が虫に食われ、葉焼けも酷かったです。特にフレグラントブーケは既に葉焼けが進んで葉をカットしていますがこれ以降もどんどん葉が焼けてしまいました。
この2種は例年は同じ葉のボリュームで色違いの双子のように綺麗に茂っているのですが今年は フレグラントブーケ の葉が虫食いと葉焼けで台無しになってしまいました。
いつもフレグラントブーケが少しだけ先に咲き始めます↓。
フレグラントブーケも芳香性ホスタによく見られるしっかり開いて咲くわずかに薄紫が混ざる白花です。
今年は丁度上でもあげた、芳香性ではありませんがハルシオンと咲き始めや蕾の出現時期が重なりました。
日没が近づき薄暗くなってゆく中白い花が明るく見えます。
この後1週間後このお宅に行くと、ロイヤルスタンダードも咲き始めていましたが、フレグラントブーケの葉焼けが進み葉が半分以下になってしまいました↓
その手前に生えていたコゴミ(クサソテツ)も葉焼けして葉がほとんどなくなってしまっています。上に伸びているプリペットの枝をもう少しホスタに覆いかぶさるように伸ばした方がよさそう。
去年↓まではちゃんとフレグラントブーケの葉もコゴミの葉も8月でも残っていたのですが、今年はこんなに葉がやられてしまいました↑
↓左がフレグラントブーケ、右がロイヤルスタンダード。どちらもほとんど同じ色味と形の花が開き気味でしっかり咲いています。
ロイヤルスタンダードは花芽が5本、ビシっと伸びてこれからまさに見頃を迎えるところです。
蕾もみっちりしていて花が沢山咲きます。1本の花芽から出る花の数が多いのは品種によるものか環境によるものか分かりませんが、時々日差しが差し込む日陰よりもほとんど日が差し込まない明るい日陰の方が関東では花数が多い気がします。
咲き出したロイヤルスタンダードの花↓
綺麗に開いた輝く白肌の花を見るとユリ科の植物なんだ~と思います。
↓手前の2本がだいぶ咲き進んだフレグラントブーケ、奥の5本がロイヤルスタンダードの花です。
日没が近づいくると背丈やや高めの位置でパーっと開いて咲く白花が明るく照らしてくれます。
今年はフレグラントブーケの明るい葉が半分以上葉焼けで駄目になってしまい株元はスカスカで寂しくなってしまいましたが花は例年と同じように咲いてくれました。
更に一週間後、長雨の中このお宅に行くと、フレグラントブーケは咲き終わっているかと思ったら最後の花を咲かせていました。手前の2本(↓下画像の下2本)がフレグラントブーケ、奥の5本(↓下画像の上5本)がロイヤルスタンダードの花です。
長雨の水分の重みで花が重そう。
ロイヤルスタンダード↓
長雨がなければもっとボリューム感のある開花姿の写メが撮れたのですが
雨で早く花が駄目になり溶けてくっついているものをだいぶ振り払いました。
ホスタも5分咲き前後までがふくらんだ蕾も残っていて一番綺麗です。
ちなみに雨に当たっていない去年のロイヤルスタンダードの花↓
これで3~4分咲きくらいでしょうか。雨で花が溶けてない方が当然綺麗に咲きます。
フレグラントブーケの葉やシダの葉がボロボロになり雨でフウチソウなどもぺったり寝てしまったため小路の全体像を撮る気がおきませんでしたが、帰る間際暗くなってから一応写メを撮りました↓
奥(下の画像の上)にあるすっかりグリーンに育ったベニシダの葉陰から所々透けてわずかに見える白い影は最初にあげた「ソースィート」の花です。芳香性ホスタの花が並んでいるとこの時期この路を通るとフワっと香りが飛んできて爽やかな気分になります。
基本的に何時に嗅いでも花の香りはしますが、特に夕方から午前中がよく香ります(時期にもよる)。
中小型のホスタよりも中型以上のロイヤルスタンダードなどある程度高い位置で咲く芳香性品種の方がそばを通って香りを感じやすいです。ただ中小型で少し低い位置で花が咲く芳香性ホスタのソースィートなども株が増えて花茎の本数が増えると香りを感じやすいです。
暖地では初夏から夏にかけて日光が当たる度合いが少ないほど株が元気に育ち花茎1本あたりの花数も多くなる
ロイヤルスタンダードは雨で花がとろけてしまいこれでも摘んだのですが1本の花茎につく花数は毎年多めです。雨が降っていなければもっとボリューム感が出て綺麗な写メが撮れたのですが今年は一番の見頃の時期に花が雨で早く咲き終わっては雨に溶けてしまいました。
ここはたまに西日が差し込む日陰の小路沿いですがロイヤルスタンダードは西日が当たらないので株が元気。結果として花も充実して沢山つきます。もともとみっちり咲くタイプである可能性もありますがやはり株が元気だと花も元気ですね。
芳香性ホスタ3種他を植えている日陰の小路↑とはまた別の日陰に植えた同じ敷地内の「ブルーマンモス(芳香性ではない)」↓も1本あたりの花茎に付く花数が多いです。ここも同じく日陰で太陽が当たるとしても午前中の太陽が月によって少し木漏れ日で当たる程度の明るい日陰です。
まだ完全な大株に育っていませんが毎年順調に大きく育って花茎の本数も年々増えています。
暖地の明るい日陰でこの花の密集度だと、夏涼しい寒冷地ではさぞかし立派な花が咲くんだろうなと思います。
背景は北の空↓
正午から午後の太陽が時々差し込む半日陰や明るい日陰より、基本日光が当たらない明るい日陰、または光が当たっても午前中の太陽が少しだけ、という場所のギボウシがRhodesが育てているものの中では1本あたりの花茎に付く花数が多いです。
品種や株の成熟度によるものかもしれませんが、少なくとも暖地ではやはり正午以降の太陽がわずかでも当たらない日陰~半日陰で育てた方がギボウシの株も元気に育つので、結果花もみっちり沢山付いて綺麗に咲くようです。
6~7月にかけて咲いたRhodesの家の鉢栽培の3種の芳香性ホスタの花の画像も上げようと思いましたがながくなってしまうので今日はここで終わります。
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