【ブログ】 早春咲きクレマチス・アーマンディ「アップルブロッサム」の蕾が膨らみはじめ、冬咲きクレマチス「アンスンエンシス」が今頃咲き始めました

アップルブロッサムについては別に記事にしたいと思っていますが、とりあえず蕾の様子を記録のためアップしておきます。

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早春咲き芳香性クレマチス、アーマンディ系「アップルブロッサム」の蕾が大きくなりつつあります

下は育てているクレマチス、アーマンディー系アップルブロッサムの開花時画像です。
香りのあるクレマチスでひとつひとつの花は強い香りではありませんが、これくらい沢山花が咲くと周囲にまで優しい香りが漂います。
帰宅時もお隣さんのそのお隣、そのまたお隣くらいまで近づくと来るとふんわり香ってきて、家に近づくほど香りが増してゆきます。

時間がないのでひとまず開花時の画像と、、

大きく育ちすぎた我が家のアップルブロッサム ここだけじゃなく右に左に横に沢山ツルが伸びていました

続いて現在の膨らみ始めた蕾の画像を。

2020/2/22 クレマチス・アーマンディ系「アップルブロッサム」の蕾

アーマンディー系、アップルブロッサムの蕾が大きくなってきました。
いつもこれくらいの蕾になるのは東京・神奈川では3月に入ってからなのですが、今年は早いです。

アップルブロッサムの特徴はこの蕾の色です。
普通のアーマンディーや、白花のアーマンディーの蕾は緑がかった色で、開花すると白花になりますが、アップルブロッサムのまだ固く小さな蕾はボルドーカラー~赤みが強いダークレッドです。

アップルブロッサムは、ボルドー・ワインカラーの蕾が → ダークレッドの蕾に → 更に赤色が抜けてダークピンクの蕾 → 可愛いピーチピンクの蕾 → 淡いピンクの花(正確には花弁の裏が蕾のピンクで表は白) → 花裏のピンクが抜けて表裏共にほぼ白に といった具合に、最初は赤みが濃い蕾が、徐々に赤みが取れてピンクになり、最終的にはほぼ白花になります。

アップルブロッサムの花は実際は花弁の表はほとんど白なのですが、花弁の裏(蕾の時に見えている赤みのある花弁裏面)は淡いピンクなので、咲き始めの頃は裏のピンクが表の白に透けて見え、遠目に見ると全体的に桜色のような薄いピンクに見えるんです。

画像検索をすると、色素補正されているかと思ってしまうようなやけにピンク味の強いアップルブロッサムが出てきたりもしますが、過去にいくつかのお店で見てきたアップルブロッサムの株の数々はすべて我が家のアップルブロッサムと同じ淡いピンクの花でした。

当ブログのアップルブロッサムの記事はこちら↓

冬咲きクレマチス、コンナータ系 「アンスンエンシス( ウインター・ビューティー )」 は我が家では何故か遅咲き

一方、いつもなぜかうちの玄関ポーチで育てている冬咲きコンナータ系クレマチス「アンスンエンシス( ウインター・ビューティー )」は2月の終わり頃から咲きだします。
本来は12-2月に咲くはずなのですが、栽培場所の関係でしょうか。
今年は2月半ば頃から咲き始めました。

2020/2/21

ツルはトレリスの上の方まで伸びていて、2階のベランダのヒサシまで伸びたツルの上部↓にも沢山垂れて蕾が育ってきています。

ツル上部↓はツルの先端に近い新しい部分なのでまだ葉が残っていて葉陰から花が覗くように咲いています。

一方で、地面に近いツルの低い位置↑はツルが古く既に葉が枯れてツルだけの部分に花が垂れさがっているので花の観察がしやすいです。
(我が家では毎年花後にやや強く剪定してしまうので、下の方は春に伸びたツル、上の方は夏に伸びたツルになる)

クレマチスはおそらく品種にかかわらず全般、花も葉も食べると刺激性がありよくないと勝手に思っていますが、この「 アンスンエンシス 」は花に甘い蜜が結構出るのでそれだけ取って口にする事もあります。
我が家の アンスンエンシス は遅咲きなので、3月に入ると温かさで蜜が下に垂れ落ちる(↓下の画像)くらい、結構沢山蜜が出ます。
甘い蜜は出ますが花に香りはありません。

まるで鼻水のように(;^_^ 垂れてきた蜜のしずく

これから何日か仕事で不在にします。時間がないのでこのあたりで。
植物の画像が沢山溜まっていますが、なかなかアップできなくて困っています。

入手しにくいアーマンディー・アップルブロッサムの苗について

アップルブロッサムの苗の適正価格・流通場所

沢山ではないものの四国・中国・九州エリアでは若干生産されているようですが、関西以東、特に関東近郊・東日本では市場には現在ほとんど出回らない傾向があります。

特に流通量が少ない年はオークション出品苗は入札が増えて徐々に高値になってしまうのは仕方ないですが、九州・四国・中国の苗が少し流通しているエリアから、普通サイズの大苗で出品価格が最初から5000円、1~2節ツルが伸びている極小サイズや数節の小サイズの苗なのに最初から4000円で出品されている場合は慌てて買うのは少しもったいないかも。

このエリアの園芸店で運よく苗を探せれば、ツルの全長が50cm~1mくらい (複数本ある場合全合計で)で普通サイズの苗(大苗)になりこれが大体2800円(+税)(配達サイズで言うとサイズ80~100程度)、ツル長30cm未満の数節伸びている程度の中小苗で1500円前後、1~2節しか伸びていない極小苗で500円程度で購入できます。
(園芸店では主に2800円前後の普通サイズの大苗を販売している事が多いです)

運が良ければ普通サイズの大苗が約3000円で購入できるので、2月後半から3月前半に出回る苗を根気よく探すと、すぐには買えなくても、数年の間にはアップルブロッサムの苗を入手できると思います。

個人的に見た範囲では東京・神奈川ではこの5年で一度販売されているのを見かけた程度で、ネットの店舗でもあまり販売される事はありませんでしたが、園芸店への問い合わせもあり今後は少しは流通量が増えてくるのではと思っています。

自宅で苗を作る事もできますが、アップルブロッサムのように最も大型クレマチスの充実苗を作るのは結構大変です。生産農家さんだと苗を作るくらい訳ない事なのだと思いますが、苗が沢山作れる元気な大株はツルの誘引など管理に労力がかかるし、ツルを這わせる場所も取るし、広い敷地と人手に恵まれていない限りは一般家庭だと何年かに一度自分用に予備の苗を少し作るだけで手一杯だと思います。

我が家ではアップルブロッサムが巨大になり太く苗に適したツルが有り余るほど伸び、大量のツルを切っては捨てていたため自家製苗を作った余りを出品する事もありましたが、訳あって親株を小さくしてしまったため今後はしばらく苗は作りません。

作って欲しいというリクエストを複数頂いていたため、次に自家製苗をフリマ等に出品する時は、大苗で一般市場の価格と同じ2500~3000円での定価出品を目指していましたが、その頃に今より少しでも市場に出回っていたら、自宅での苗作りは無駄に場所を取るだけなので苗は作らず出品もしません。

仕事で4~5メートルの樹木の虫退治・剪定・落ち葉拾いなどの管理を複数本担当する私ですが、アップルブロッサムを超大株に育ててツルを四方八方に伸ばして管理するのは枝が充実した大木一本またはそれ以上に相当します。花後のやや強めの剪定でボリュームを抑えながら管理しないと、特に初夏から夏にかけてツルがこんがらがって誘引が追い付かず大変な事になります。

アップルブロッサムの苗を望む人が適正価格で購入できるよう、数少ない西日本の生産農家さんに頑張っていただきたいです。そして東日本のホームセンターや園芸店にも少し流してくださいませ。

私が自分で九州のナーセリーさんから取り寄せて小さな園芸店を開いて関東で2800円(+税)で販売したいくらい笑

入手した苗を枯らさず大きく育てるために大事な事

アップルブロッサムを枯らしてしまうというご相談をたまに頂くのですが、水のやらなさすぎ・やりすぎの水やりの調整はもちろん不可欠ですが、栽培に不慣れな方は節々が充実したなるべく大きな普通サイズの苗を購入し、根が高温にさらされないよう注意し、特に鉢栽培の場合は鉢に夏の直射日光が当たらないように気を付ける事が大事です。
(特に日当たりのよいベランダで鉢栽培をしている場合は鉢が高温にならないように注意が必要です。)

葉も夏の直射日光(の熱)に弱いと思われがちですが、葉よりもむしろ株元(根)の方が暑さに弱いです。鉢栽培の場合、鉢を触って「熱っ」と感じる環境ではツルが充分に育たず、数年かけて徐々に弱り枯れる事が本当にあります。鉢自体は風通しのよい日陰において熱から守るようにします。

もちろん葉もできれば夏の午後からの強い日差しから守った方がいいですし、半日陰のような場所に植えるのが理想的ですが、我が家では真南向きの日中の太陽が思い切り当たる場所にツルを伸ばしたアップルブロッサムが元気に育っています。
異常な猛暑が続く年などは南の太陽を沢山浴びる場所にツルを這わせているといくら株元を日陰にして熱から守っても地上部が熱にやられて危険かもしれませんが、まず絶対に一番大切な根本・株元を下草やその他何か物質的に影を作って夏の高温から守り、かつ葉ツルの一部でも影で夏の高温から守られている箇所があれば、そのツルは猛暑でも生き延び完全に枯れる可能性は低くなるので、完全な枯死からは守られます。

うどん粉病などの病気に頻繁にかかりやすく、クレマチス全般に言える事ですがこうしたカビが原因の病気を完全に避ける事は無理です。病気の葉を切り捨て薬剤散布する事で治療ができしっかり回復するので予防・治療に努め、度々病気にかかっても慌てずに対処します。

水やりはやりすぎず、逆に土の表面がカラカラに乾かないようにし、土が少しだけ湿っていかな?くらいをキープするのが理想です。雨が降った後にしばらく水たまりになる水はけの悪い場所に植え付けるのは避け、冬に路面凍結する場所にも植えないようにします。また、冬はさほど水やりは必要ありませんが、冬でも土の表面がカラカラに乾きあがる前に水やりをします。

開花のためにある程度冬の寒さに当てる事も大切なので、冬も温暖な沖縄で開花するかは不明です。
また、ある程度の耐寒性はありますが、豪雪エリアなどの厳寒エリアでは冬は室内の涼しい場所で管理すると安心です。ただし開花の為には寒さにある程度当てる必要があるので暖房がガンガン効いている部屋には置かないようにします。

霜が当たりにくい場所に植える事も花を毎年確実に楽しむためには大切です。葉は少しくらいの霜には耐えますが、蕾が膨らむ時期に季節外れの霜が降ると蕾が痛んで綺麗に開花しない事があります。

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