先月の話になりますが、8月末に咲いた4個の柱サボテンの花を食べてみました。
今日はその時の話を書きますが、サボテンには有毒なものもあります。柱サボテンの花はどんな品種でも食べれる訳ではなく、特にエディブルとして売られていた苗を購入した訳でもなく、食用に使われる品種という情報を得て食べてみた訳ではありません。
園芸店などで売られていた小さな棘無し(厳密には棘控えめ)の柱サボテンを育てて咲いた花をあくまで自己判断・自己責任で食べただけですので、この記事を読んで柱サボテンの花は食べれるんだと思わないようにお願いします。
Rhodesの家の鉢栽培の棘無し柱サボテンは今年は半日しか日が当たらない場所に置いたところ日が当たる方の1本からしか蕾が付きませんでした。
5個の蕾がついて1個蕾を誤って折ってしまったため4個の花が咲きましたが、サボテンのサイズで見るともっと日当たりが良ければ2本合わせて倍以上の花が咲いたと思います。
柱サボテンの花は一日花で夜遅くに咲いて朝には閉じます。夜食べるため咲き終わった花を夕方にカット。
ただ夕方にもなるとちょっと花びらの先端が萎んでしまいます。
なのでできれば午前中のまだ花びらが綺麗な閉じたばかりの花↓を収穫して食べた方が良いかもしれません。
結論としては夕方多少萎れてきた花でも十分美味しくいただく事ができました。
わずかに気にならない程度のえぐみが花芯近くの固い部分にあるかな?といった程度でほぼ無味無臭のあっさりした味わいで月下美人の花と同じくモロヘイヤのようなヌルヌルした触感が楽しめました。
カットして分解した時の様子も載せたいので、収穫から簡単な調理の様子を載せます。調理の参考ではなく、花の構造の参考に良かったらしてくださいね。
最初の1個
最初手でもぎとれるかなと軽く引いてみましたが柱サボテン本体がえぐれるなど傷跡が残りそうなのでナイフなどでそっと切り取りました。
本体に残った部分は一日したら簡単にぽろっと取れますが花がしぼんだばかりの日はしっかりサボテン本体にくっついてそう簡単にははがせません。なので位置を悩みながらとりあえずハサミでカット。この後本体の際までそっとナイフで切り取りました。
種がぎっしり。鉢栽培のせいなのか、もともと受粉がなかなかうまくいかないためなのかは不明ですが実が膨らむに至った事はなく結実しにくいです。関東周辺だと伊豆南部などでないと屋外越冬では変色しやすいですが場所があれば地植えにしてみたい。そうすればそのうち数個くらいは結実してくれるんじゃないかなと。
2つ以上咲いた日はマラカスにして両手で持って楽しめます(音はしないけど)。
さてどうやって切りましょう。全体的に長いのと芯が固そうなので軽く分割してみる。
または最初から縦に真っ二つにしても綺麗。
夜中に咲いていた時は白かった雄蕊か少し変色していたため取り除きましたが食べるかどうか悩みました。半分だけ残して試しに食べ比べしても良かったかも。
横に分割したせいで雌蕊も短くなってしまいましたが
花が咲いている時もうっとりしながら見てたけど筆のような先端
室内では綺麗に写メが撮れないので屋外で。17時を過ぎて薄暗くなり屋外でも厳しくなってきました。
試しにこの1個の花を茹でてみてポン酢につけて食べるとあっさりした味で美味しい。
全ての箇所がモロヘイヤのようにヌルヌルしていて、花弁の先は柔らかく薄いので更にモロヘイヤとよく似た食感で、おそらく月下美人の花とほとんど同じような味わいです。
子房回りの緑の軸は厚い分やや硬いけれど5分ほどしっかり茹でると抵抗なく食べれる固さで味は花びらの先と同じくほぼ無味無臭で神経質に見て弱いえぐみをわずかに感じる程度。緑色の部分と花びらの先の柔らかい部分を分けて茹でる際は先に緑色の部分を入れて長めに茹でてもいいかもしれない。ブロッコリーを茹でる要領で。
二度目の2個
特に異変はなかったため残りの花も茹でます。
今度は最初から縦にまっぷたつに。花びらの先端とグリーンの部分は切り分け固いグリーンの部分を先に鍋に入れてしっかり茹でても良かった。
やはり雄蕊は取ってしまいました。来年は一片だけ残して食べ比べてみたい。
薄暗くて綺麗な写メは撮れないけどこのピンク×ホワイトの花びらの先端は柔らかく特に食感が良いところ。
子房は最初に切り分けておく。子房壁は特に固いのでしっかり茹でたい。
雌蕊も食べる。今度は途中でカットせず採れたので本当に筆のように。
ちなみに後ろはサマースノーのグリーンカーテン。暗くなってきてグリーンカーテンの外側で写メを撮ってみましたがブラシの先端はやはり綺麗に撮れません。
夜の調理に入り、この花もざっと茹でます。他の料理もあり余裕なく食べる前の画像も撮り忘れそうに。
今回のように普通にポン酢に付けて食べても美味しいし、冬瓜スープのように鶏肉や豚肉を入れてショウガを加えた薄い色のあっさりしたスープを茹でた柱サボテンの花を入れてもいい感じに食べれそうですし、天ぷらにしても美味しそう。ただ薄い花びらはこのまま天ぷらにするとちょっとベタベタするかもしれないので工夫が必要かも。
ヌルっとした感じは見た目からはあまり分からないけどモロヘイヤ様のとろみが全体にあります。
三度目、多分今年最後の1個
この翌々日、今度は1個咲いた時にお昼の花びらの先端がまだ縮んでいないうちに収穫してすぐに茹でて食べてみました。
朝、閉じ始める花↑↓
日当たり良好な場所で鉢栽培している柱サボテンでは大きなサイズでも夏に1本あたり10個咲けばかなり良い方でしょうか。大きな花なので存在感はありますがこれが今年最後の花だと思うと一日花なのであっという間のイベントが終わった気持ちになりちょっと寂しいですね。
今回は花びらの先がしなびていないうちにこの状態で昼時にカット↓
やはり新鮮な花の方が虫もあまり付かないし傷や変色も少なく新鮮なのでできればお昼頃までに収穫して早く調理できたらベスト・・と思いますが夕方前に収穫しても味に差はありません。
また子房と花びらに分けて縦にカット
やっぱり室内の蛍光灯では影ができるので外で。
雄蕊も茶色くなる手前で片方だけ残して食べてみてもいいかな
雄蕊は片面だけ残しました↓
ちなみに子房の境目で切りたい場合は、このグリーンの茎の付け根近くにある、少しだけくびれた部分で分かりやすい↓
子房の中身、胚珠に興味津々。
写メでは綺麗に撮れませんが小さな種のあかちゃんがぎっしり。
このように半分にカットして茹でても中身が飛び出してくる事はありません。
沸騰したお湯に投入
ひっくり返して。
花びらだけ茹で時間を短くしたら花弁の下に伸びた緑色の部分が固かったのでやっぱり緑の部分はしっかりめに茹でた方がよし。
茹で上がった花
茹で上がり、内側↓
折角お昼に収穫してすぐに茹でたのに曇っていて屋外でも綺麗に写メが撮れません。
雄蕊を取った方↓
雄蕊を残した方↓
子房と胚珠↓
この日茹で時間を短くしてみたらやはり子房と花びら外側の緑色のあたりが少し硬かったです。
花びらの白×濃ピンクの柔らかい部分と胚珠は柔らかく美味しく食べれたけどやはり緑色の厚い皮膜はしっかり茹でないと駄目でした。
今回は食べ方を変えても良かったのですが時間もなかったためまた茹でてポン酢で食べました。雄蕊はあってもなくてもどちらもさほど変わりませんでした。
来年は天ぷらやスープでも楽しんでみたいと思いますが、本体の柱サボテンが長く伸びてしまいカットするためどれだけ花が咲くか不明です。
この9月にもし時間があればカットして残された本体の方をご近所さんのお宅に地植えにしてみるかもしれません。そうするとカットしたカット苗の方は来年はまだ花が咲かず、カットされた本体の方も果たして花が咲くのか分かりません。
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