梅雨時のジメジメした空気を吹き飛ばす白い花たち ~ その2 香り高い梅雨時の白花 ~

サボテン鉢に生えたキノコにめげないでジメジメした梅雨の長雨の中、 夜間に活動し綺麗な花と葉をむしゃむしゃ食べつくすナメクジとも格闘しながら仕事の合間にガーデニングを楽しんでいます。

梅雨まっただ中に咲く我が家のホワイトカラーのお花の連載。
丁度今咲いている白いお花で梅雨のジメジメした空気や曇り空を吹き飛ばそう!と思いたってページをアップしてみました。
前回は、梅雨中に咲く水辺の白い花・蓮と睡蓮の花の記事でしたが、今日の第2弾は「 梅雨の最中に咲く香りがする白い花 」の記事です。

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梔子 ( クチナシ / くちなし)

まずはこの時期に咲く花の中でもっとも香り高い花のひとつ、クチナシから。

6月から咲き始め、いまだに開花を続けています。まだまだ蕾は沢山残っています。

ミニクチナシでも蕾は100個は付きます。剪定で大きさを限定しているので、地植えで育てたり、鉢植えでももっと大きく育てれば更に沢山咲きます。

梔子はいくらでも咲くので枝ごと切って花瓶に挿して室内で楽しんでもいいのですが、

開花後、花首のすぐ下の葉の付け根から次の蕾が付いた小枝が出てくるので、なるべくなら1番花は枝ごとではなく花首でカットして水に浮かべて楽しみます。

するとこの水が、先日アップしたマツリカの記事でも書きましたが水出しフローラルウォーターのごとく香りのよい水になります。
飲むには適さない青臭さもあるので飲めませんが、この水をすくって手足につけると付けたお肌からも良い香りがします。

お花を摘んで水に付けたら半日でボディー用化粧水ができる、と思いきや、難点は香りが良すぎてスリップス(アザミウマ)という黒い小さな虫が付く事です。

咲いてから時間が経てば経つほど多くのアザミウマが花に集まってくるので、蕾が開いたらなるべく早めに摘み取ります。

人間には無害だと思いますが衛生的に気になるので、水に浮かべる前に一度よく水で流し、それでもスリップスが取れない場合はボディーローションとして使う事は諦めます。

クチナシは良い香りだけど、クチナシの香を移したお茶とかほとんど見かけませんが、スリップスが沢山付く花なので納得です。農薬で対応できなくもないけれども、結構しっかり対策しないとならないですし、水でざっとスリップスを流して水に浮かべて室内で香りを楽しむのが一番かもしれません。

それにしても室内に取り込むと部屋中良い香りでとっても癒されます。

茉莉花(まつりか) ピカケ アラビアンジャスミン

梅雨時から8月まではひと晩で沢山の花が摘めるマツリカ、ピカケ。
充実株が2-3鉢あるとどんぶり1杯分咲く事も

続いては先日記事をアップしたばかりのハワイアンレイフラワー・ピカケ、ことマツリカ
マツリカは梅雨時どころか関東では5月頃から9月まで数およそ月に一度前後花を繰り返し咲かせます。
クチナシが甘くて強い香りなら、マツリカはすっきりした強い芳香。ジャスミンティーの香り付けに使われるので、ジャスミンティーを彷彿させるすがすがしさを感じる強いとても良い香りです。

夕方に花開いて夜の間中強く香り、翌朝には芳香が半減してしまうので、夜間の強香を味わうのを忘れないようにしないともったいないお花ですが、知らないと日中の香りがこの花の香りだと思ってしまう人も多いと思います。
日中も良い香りを放ってはいますが、咲き始めの夕方から夜間の強い芳香の方が圧巻なので、夜間の香りを味わい忘れないようにしたいお花です。

太陽大好き・夏大好きなピカケことマツリカ。
梅雨時の花も十分良い香りですが、 このところ梅雨の曇り空で花がおちてしまったりしていますが、次の開花に期待しています。

ガクごと花を切って水に浮かべたところ

マツリカは気を付けていればほとんどスリップスは湧かないので、お茶の香り付けに使ったり、飲料水に1~2輪浮かべて香りを感じながら飲んだりも出来ます。
ただし妊娠中はあまりこの香りを沢山嗅がないようにし、特に妊娠初期は気を付けます。

またスリップスが付く事もあるのでクチナシとは違う場所で栽培し、お茶等に使う時はスリップスが付いていないか確認してから使います。

プルメリア シンガポールホワイト

ガラケーの画像なので荒いシンガポールホワイトの開花画像

お次は白花のプルメリア「シンガポールホワイト」。
白い花弁に中心が黄色い人気のプルメリアで、爽やかでとても良い香りの強い芳香があります。

去年の晩夏に強剪定をしてしまい、今年は花は咲きませんが、今日剪定した枝は蕾がついたので先日開花前にお嫁に出したところ。なので今年は開花姿は拝めませんが、今頃お嫁に行った先で良い香りの花を咲かせていると思います。

香りギボウシ 芳香性ホスタ

現在咲いている芳香がある白いお花シリーズ、続いては芳香性のギボウシ、ホスタです。
香りのあるギボウシは「八重咲きタマノカンザシ」、「グアカモール」、「フラグラント ブーケ」、「ソースイート」、「ダイアナ リメンバード」、「ステンドグラス」を持っています、いずれもこのような白、もしくはほんのり花びらの先端が薄紫がかった白い花が咲きます。
今、芳香性ホスタ・香りギボウシは、いずれも次々に花開いたり、蕾が沢山あがってきたりしています。
どれもほぼ同じ香りで、開花して花芯が綺麗に開く頃に強く香ります。
大きな花ほど強く香ります。
芳香性ホスタの花の香りもやっぱり夜から翌朝にかけてが一番強く香ります。日中から午後にかけては香りは弱くなりますがそれでも芳香はしっかり残っています。

ホスタの花期は以外と長く、 株がある程度充実し勢いに乗ってくると、5月半ば以降から咲き初め、8月までゆっくりながら次々に花茎が上がっては開花してゆきます。

ホスタはついつい沢山集めてしまいますが、どれも鉢植えで窮屈な思いをさせてしまっていて、本来の葉を沢山広げた 綺麗な姿が鉢のままでは十分には拝めないので、いつか何とかスペースを作って地植えでゆったり育ててあげたいと夢見ています。

香りホスタ’ダイアナ リメンバード ‘ の花

泰山木 (タイサンボク)

樹高が20mを越え、花も高い位置で咲くためなかなか頭の位置で花が咲いてくれず香りを嗅げないタイサンボクは、もちろん庭のない我が家では育てていません。

好きな花なので矮性種を育てたいと思っていますが、今は無理なのでよそで香りを楽しませて貰っています。

柑橘系の香水のような甘すぎないとても良い香りがします。花も大きいから香りも強く、なかなか香りを嗅ぐ機会に恵まれないので、低い位置で咲いているのを見つけると幸せな気持ちになります。

関東では5月終盤から咲き始め、6月から7月前半にかけて見頃を迎えます。

開きかけの花

鉄砲百合 テッポウユリ

画像がないのですが、関東では6月に見頃を迎え、梅雨時も元気に咲いて優しい香りを放っています。

ホワイトラベンダー 「ブルーマウンテンホワイト 」

お次は白花の イングリッシュラベンダー 「アンガスティフォーリア ブルーマウンテンホワイト」。
ラベンダーは関東ではもう見頃は過ぎたかもしれませんが、まだ咲いています。
お花はもちろん、葉っぱもラベンダー特有の爽やかな香りがします。
リクライニングチェアの置いてある小さなテラスに置いてあるので夜テラスでくつろぐ時に香りを嗅いで就寝前のリラックス効果を得たい香りですが、朝香っても勿論良い香りです。

でも充分な場所がないのでこの子もお嫁に出そうと思っているところなのです。
ハーブや香辛料系の樹木も好きで色々育てていましたが、場所がないので好きな植物を全て育てる訳にもゆかず、現在育てているハーブはこのホワイトラベンダーとローズマリー、それに家の裏に雑草として生えている紫蘇とレモンバームのみになります。
スタンダードなスペアミントとアップルミントもまたハーブティーや切り花用に手元に置きたいのですが。

ネロリ

最後はレモンの花。俗にいうネロリです。
ネロリの花も良い香りですが、少しグリーンの入ったような独特の香りで好き嫌いが分かれる香りです。

レモンは4-5月に咲く花に実を実らせるのが管理上一番いいのですが、一定の気温があれば年中花を咲かせています。
我が家のレモンは斑入りの「ピンクレモネード」。
葉が斑入りで、実も縞模様があり、中の果実はレモネードのようにピンク色です。
今年は3-4月に沢山花を咲かせましたが、5-7月も第2弾の花を咲かせていて、ネロリの良い香りを放っています。
5-7月に咲いた花は実の赤ちゃんごと何かの虫に齧られているものが多いです。

大事な葉がかじられてますがかろうじてまだ小さな実が残っています

百合…は白花を持っていないので除く

あと今の時期に咲く白くて香り高い花と言えば百合ですね。
でも我が家にはヤマユリしかないので、真っ白ではないのでここでは除く事にします。

他にも梅雨中に咲く香りの良い白い花といえば、耐寒性なし・常緑ツル性植物の マダガスカルジャスミン なども今の時期丁度お花屋さんで販売しています。

 

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