今日は20年以上育てている鉢栽培の合歓の木の記事ですがその前に最近の他の植物の様子をひとつ。
こちらは9月の花にも実が生り始めている6号弱の鉢栽培のトケイソウ、パッションフルーツです。品種は不明ですが商品タグに俗称の「くだものトケイソウ」、と書いてあったことと花や果樹の形状などから「エドゥリス」という品種かなと思っています。
少し前の記事にこの鉢栽培のトケイソウに咲いた9月の花は何年も植え返せずに根詰まりしている小さな鉢栽培では結実しなかった話をしましたが今年は無事結実しました。
画像の上の方、ガクの内側に蟻がいますがこの子たちが受粉の手伝いをしてくれたのかな?
花が咲いたら念のため人工授粉をしておきたいと思うものの1日花で2階のベランダで家の外側に向かって花が咲くためいつも気づいたら咲き終わっている事が多く自然に任せる事がほとんどです。
この時計草の初夏の花にできた実でアイスを作る、と以前お話ししましたが、結局そのまま放置してもうただのバニラアイスにかけて食べるだけ、の手抜きバージョンで楽しみました。
なんか気付かないうちにスマホのカメラ画像の縦横比設定が長くなっていてアップする画像が使いにくい。
パッションフルーツは収穫後表皮にシワができてきてももつため8/1頃に自然落下で収穫してからずっと放置していましたが、表面にシワが入り始めて何週間か放置し全体がシワシワになって委縮してきてさすがにまずいと思い慌てて割って冷蔵庫にあったアイスにかけていただきました。
収穫後に追熟させすぎたパッションフルーツは種が結構固くなっていました。もともとパッションフルーツは種のプチプチ・パリパリ感も楽しみながら食べますが口の中でバリボリ派手な音がたつ始末。大好きなパッションフルーツの香りも甘酸っぱい爽やかな香りから完熟の、あと一歩いくと発酵臭がしそうなその手前で何とか良い香りを保っている状態でした(^^;でも美味しくいただきましたよ☆
現在まだ小さな青い実のパッションフルーツは10~11月頃に味わえるでしょうか。
関東はこの10日ほどすっかり夏めいた暑い気候はなりを潜めてしまいましたがまだ残暑を感じる日があるうちにアップしそびれていた夏の記事をアップしたいと思います。
合歓の木の花は赤・ピンク・白など様々、葉も丸葉タイプなどもあり、近年ではブロンズリーフの合歓の木なども出回っていますが、今回はそんなネムノキ全体の話ではなく、Rhodesの家で20年以上鉢栽培で育てているピンクの花のネムノキについて書いています。
Rhodesの家の鉢栽培の合歓の木はいつも温帯性スイレンの鉢の後方で同じく鉢栽培のガマと一緒に初夏から秋まで毎日花を楽しんでいます。(今年は根詰まりしてしまいガマの穂は出てこず普段は毎年6月~8月後半までネムノキの後ろにガマの穂が背高く伸びています。)
どうしても睡蓮に合わせてネムノキの花がしおれている時間帯の画像が多くなってしまい、その上狭い場所であえて毎年剪定が苦手なネムを小さく仕立てて花数少なめに楽しんでいる鉢栽培の合歓の木ですが、今日はその鉢栽培のネムノキをメインに、今年の夏の開花の様子と、ついでに睡蓮鉢の前後の植物などの様子もまとめておきたいと思います。
(夏の合歓の花の様子を中心に載せますがこのネムノキは東京・神奈川で6月頭~10月いっぱいまで咲き続けています。)
合歓木は初夏から秋までが花期の四季咲き性のある花木ですが、多くの花木や草花がそうであるように真夏は一時期花数が減ります。初夏に比べると花数は2~3割減りますが夏の間も毎日咲きます。
合歓の花はやさしい芳香を放つふんわりした繊細なブラシのような花を毎日夕方に咲かせ翌日昼にはしぼんでしまう一日花でが毎日次々に新しい花が咲くので花が萎んで新しい花が出て来る間のお昼過ぎから数時間以外は常に花が咲いています(開花期中の話)。
Rhodesの家の鉢栽培の合歓木は夕方に花開き翌日お昼頃には萎れ午後には枯れてしまう一日花(いちにちばな)です。
そのため日没前から翌日午前10時前が写メを撮るのには一番良い時間帯になりますがこの時間帯に画像を撮ろうと外に出る事はあまりありません。むしろ前日夕方に咲いたネムの花が萎れてきた日中に睡蓮の画像を撮りに行きがちでそのころはネムの花は枯れているためネムノキが綺麗に咲いている画像は結構少なく花自体は結構楽しんでいるのにあまり綺麗に撮れている画像があまりありません。
睡蓮は開いたばかりで合歓の花は午前中にはしぼんでゆきます。
鉢栽培のピンクの花の合歓の木は6月から咲き始め、7月から本格的に咲き出します。このピンクの花の合歓はどこでも良く見かけますが山林などで見ても大体7月の中ば頃から後半がよく咲き一番綺麗に鑑賞できると思います。
7月はじめはまだ花数も少ないですが紫陽花その他初夏の花との競演も楽しめます。その月にもよりますが10時頃までしか咲いていないのでまだ睡蓮はこれから咲くところ↓
在宅していて写メを撮れる日はどうしても日中になりがち。なので下の画像のようにどの画像を見ても大体ネムの花だけクシャっとしおれていて↓、ねむの花が綺麗に写っている画像を探すのは難しい。特に7月は日中に綺麗に咲いている他の植物に目がいってしまい合歓の花もちゃんと楽しんでいるものの咲いている時間帯に画像に綺麗に収めるのを忘れてしまいます。
11時過ぎ↓
こちらもクタっと枯れています。
日中は萎れている合歓の花ですが10時前くらいだとまだ何とか咲いていて優しい甘い香りも半減しつつちゃんと残っています↓
秋色に色づいてきた紫陽花の鉢が後ろに隠れてしまっていますがRhodesの家は南向きで春から夏は西日がきつく当たるため7月半ばになると紫陽花はネムノキや藤の木陰に移動させないと葉焼け花焼けしてみすぼらしくなってしまいます。
せっかくなので奥の秋色四季咲きアジサイの鉢を少しだけ前に出して写メ↓
開花時間が合わないネムノキと睡蓮が一緒に咲いている画像はなかなか撮れません。本当は後ろに見える竹のトレリスにテッセンの花が、ネムの後方にガマの穂が出ていると全員集合写真が撮れたのですが今年はテッセンは枝枯れして新しく地面から出て来た芽を育てている最中、ガマは根詰まりで今年はお休みです。
水連池の前も強烈な太陽に耐える植物を置いていて上の画像では切れてしまっていますがノシランの白い花もこの時期に蕾が出てきます。本当はノシランは夏の日中から西日がガンガン当たる場所では綺麗に育たないのですが枝垂れて自身のスリット鉢を隠しながら丁度良い茂みを作ってくれるためフウチソウなどと一緒に強烈な日差しを浴びながら水連鉢の手前で茂らせています。
斑入り風知草(フウチソウ)は7月に入ると綺麗な穂が出揃い秋に紅葉し冬に枯れ始めてくるまで長い間楽しめます。
ノシランやフウチソウは、睡蓮鉢はブラックで見えても全く構わないのですが、睡蓮鉢をブロックで少し底上げしているためそのブロックを隠すものが必要になりそのための下草です。夏は灼熱地獄になる場所なので水やり以外に手があまりかからないものを中心に集めました。候補は他にもありますが暖地の夏の日向には向かないノシランも置いています。この場所では夏場にいくぶん葉焼けしてしまうノシランは8月に入ったら日向に置くよりも睡蓮鉢の後方の日差しが弱い場所に下げた方が結実しやすくなります。今年はこのまま置いて花が焼けて結実しませんでした。
初雪カズラなど常緑種のツタで茂みを作る事も考えましたがここは太陽に強い和の植物を8割以上占めたいので今のところグラス類等でしのいでいます。境界線の金属柵と車に挟まれた狭いコンクリート地のスペースで良い感じの自然な雰囲気を出すのは難しく日向に強い和中心の植物で埋める形で、狭い場所に低木を交えながら夏の強烈な西日に耐える草花を置いています。
ジャンボアナベルは車につぶされ↓、合歓の木も少しでも大きくしようがものなら車にかかります。大きくして木陰を作り睡蓮を処分してシェードガーデン向きの草花を置くというのもありかもしれませんが水連鉢をどかす予定は今のところありません。
植栽に植栽に限ると実はシェードガーデンの方が好きなので夏に太陽がガンガン当たる狭い場所は植物の選択が難しいです。アガベやサボテン、ユッカ、グラス類などドライな雰囲気も好きですがこの狭い場所でトゲトゲしいものはおけませんし綺麗にグラスを流すのは厳しい。なので日本でなじみ深い夏の直射日光下でも元気な植物の中から好みのものを可能な範囲で自然な雰囲気に見えるよう株のサイズなどを調整しながら配置していますがもともと庭のある家に住んでいたため四季折々の花木も好きで狭い場所には置けない藤やネムなどの木を置いています。
ネムノキ回りの植物の話をしましたが合歓の花に話しを戻します。記事の上の方で7月に入ってから7/15までの合歓の画像をのせましたが、ピンクの花のネムの花が関東南部で勢いづいてくるのは7月半ば以降です。Rhodesの家の鉢栽培のネムも毎年の銅切り強行で枝数花数は少ないながらも主張ある花群を展開しています。
夕方咲いたばかりの頃から夜間の方が香りもしっかりしますが翌朝もまだ花がしおれない限り香りは残っています。睡蓮やクニフォフィアのように大きさのある花ではありませんがこのふんわりしたブラシのようなやや控えめの小さな花でもそれなりに人目を惹きます。そして甘い香りで蟻やアゲハ蝶、ナメクジなども引き寄せます。
鉢栽培の合歓の木ですが本当はもっとボリュームを出して茂らせ花数を増やしたいのはやまやま。でもが駐車場スペースに無理に置いているためこれ以上大きく育てると車が置けなくなったり奥の植物に水やりがしにくくなったり睡蓮など他の植物に太陽が当たらなくなる為ため、強い剪定が苦手なネムノキを毎年強剪定してあえて枝数少なく育てています。枝数が少ないため花数も少なめですがそれでも20年以上毎年元気に咲いてくれます。
画像で見てもやはり大きくて枝が沢山出ている木の方が沢山の花が咲いて絵になりますが、鉢栽培で適期に剪定しながらこぶりなサイズで管理しても雰囲気のある花が長い間沢山楽しめ狭い場所では鉢栽培も個人的にはおすすめ。
できるものなら2階のテラスやベランダのカウチで寝そべっても花が見れるくらいの大木で庭で育てたいのはやまやまですが、鉢栽培でも意外と管理しやすいです。天敵はナメクジと長雨。雨が続くと蕾にカビが発生しその蕾は咲かなくなってしまい、なめくじは太陽が当たらない時間帯にムシャムシャ柔らかくて甘い美味しい花を食べつくしその上キラリと光る粘液をあちこちに残して美観を損ねます。
ちなみにこの時期この時間は睡蓮の花は開ききってないものも。
一番左のコロラドは綺麗に開いていますが右の3つの開きかけのマンカラウボンはまだ眠そう。
合歓の花の柔らかいブラシのような花は開いたばかりの夕方は風で揺れ
葉はこれから閉じるところ。
午前中だと風が少なくスマホでも綺麗に撮れます。
フワっとした明るい花なので薄暗くなってきても結構綺麗に見えます。
ついでに拡大図をアップ
こうしてアップ画像を見ているだけで幻香がしてきます。桃の果肉に近い香りですがすっかり脳に記憶されてしまいました。
花は夕方咲いて翌日昼にはしぼんでしまう一日花ですが日向の明るい場所では初夏から秋まで毎日花が咲きます。
落葉樹の合歓木は地植えにすると大木に育ちますが、鉢栽培でも暖地では秋やまだ芽吹きが始まっていない桜が見頃の頃に短く銅切りしてしまう事で小さな樹形を保ちながら花を楽しむ事が可能です。本来は強い剪定は苦手ですが東京・神奈川では毎年落葉後に20~30センチほどの高さで銅切りしても何の問題もなく毎年順調に育ち開花しています。暖地ではよほどの事がない限りほぼどの位置で銅切りしても元気に芽吹いてくると思います。
8月のお盆頃↓はさすがに疲れてきて一番日差しを浴び続けた葉は傷み、花の咲く枝先に蕾がつかなくなった枝も出てきていましたが8月末には再び蕾が出てきて9月現在は蕾が増えてきました。
横から↓
8月に入ると蕾がなくなる枝が少し出ますが下の画像でも暑さが収り始める頃に再び蕾が付き始めていて9月には花が咲く枝が3割ほど増えます。
ネムは夏に葉に強い日差しを浴びてすこしずつ落葉し、花の開花スイッチがはいったまま葉はすくなくなってゆきます。初夏から夏にかけて新しい葉も少し出ますが下の画像の左下の方に見える明るい緑の葉がそれで春に出て来る葉よりぐっと小さな葉です。
段々と咲き始める時間が遅く、前日夕方に咲いた花がしぼむ時間も遅くなってゆきます。
これ↓は8月に一度蕾がゼロになった花枝から新たに小さな脇芽が出てそこに蕾が沢山ついてきた状態のもの。実は上にあげた画像からも微妙な枝先の変化が分かるのですが、8月のお盆を超えると裸になった花が咲いていた枝に少しずつ蕾が戻ってきます。
8月終わりの合歓の木は葉こそ暑さで傷むけど花はとても元気。
境界線の黒い柵の際で咲く枝が多かったので鉢の向きを90度動かしました。柵際の隅っこで咲く花が中央に寄ってくれましたが花の向きが横向きに。
9月に入って雨続きでせっかく勢いづいてきていた花芽が痛まないといいなと思っていましたが現在少し蕾にカビが生えています。9月晴れが続いてくれると開花にも勢いがつきますが雨だと花が早く落ち開花率が下がります。
合歓の花は中国医学では生薬として使われるそうで、農薬も野菜に使う量の範囲内しか使っていない事もあって試しに花の軸を取り除いたものを汁物やおかゆに入れて食べてみようと思い、せっかくなのでこの花を何度も何度も水にくぐらせ丁寧に洗い↓お吸い物に入れてみました。味はまあ食べられなくもないかな。芯に近い部分は熱を通さないと少し青臭さを感じますが花弁の部分はくせもなく歯・舌ざわりも柔らかく楽しめます。
ただ、どんな食用の花でもそうですが、やはり食べるなら咲いたばかりの花を摘んだものを料理に使った方がいいです。ナメクジなどの虫に食べられていない花を集めましたが散る前の花では鮮度が悪いので食べるとしたらやはり咲いたばかりの花を使った方が新鮮な花が楽しめます。
品種によるものかまたは栽培環境やその土地の気候などによるものなのか初夏しか花が咲かないケースも多いようですが、Rhodesが東京と神奈川で20年以上鉢栽培で育てているピンクの花が咲く合歓木は初夏から秋まで花が咲き続けます。
9月の天候が良い日が続くと綺麗に花が残るのでそのころにまた明るい時間帯に写メに綺麗に収めたいと思っています。
ネムノキの生育には暖かい気候が必要なため他の落葉樹の芽吹きより少し遅く、また落葉も他の植物より早いです。冬の寒さが厳しい寒冷地では地植えでは越冬できないようですが北海道でも道南など一部のエリアでは栽培可能なケースもあるとか。地植えが難しくても鉢栽培なら栽培可能だと思いますが、植物の中にはある程度寒さに当てないと春や初夏に花が咲かないものもあるので北国の鉢栽培の合歓木も冬の間ある程度涼しい室内に置いた方がいいかもしれません。
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