栽培中の植物から出たカットフラワーの楽しみ方

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フローティングフラワー

パンジーやビオラ、クリスマスローズなど冬の花は、よく水に浮かべる人も多いと思います。

我が家には冬も直径80cm近い大型の水連鉢や、中型の水連鉢があるので、そろそろ終わりの花があれば摘んで浮かべるのに事欠かきません。
でも設置している鉢はどれもシンプルでモダンまたは和風の地味な容器なせいか、または特別何て事ないと思ってしまっているのか不明ですが、花を水に浮かべてもさほどテンションがあがらず。

なのでクリスマスローズは水に浮かべず長い花茎を付けたまま花瓶に普通に挿して飾っています。

ただ、冬は寒さで一つの花を水に浮かべても痛みはじめるまで時間がかかり、水に浮かべた花も1週間前後くらい長持ちする点は嬉しいです。
これが桜が咲くころになると、花は大量に次々咲いて、池に浮かべる花も多くなるというのに、暖かさで早く溶けてきてしまうので、掃除が大変な大型水連池でフローティングフラワーを楽しむのは3月半ばまでにしています。

暖冬の今年はまだ水連の葉が浮かぶ外の水連池に見ごろを終えた花を浮かべる。2/7の朝などは氷漬けになってしまったけどそれはそれで綺麗

柄が綺麗な水連池も敷地の裏に伏せて置いてあり、そちらに水を張って花を浮かべた方がかわいいパンジーやビオラには似合うのですが、置く場所がありません。

そして花を浮かべても、不在がちにしてしまい、気づくと花びらの薄いパンジーなどは溶けかけてしまい、そうすると水が汚れ、水連鉢は水替えも大変になるので、小さな容器にとりあえず浮かべるか、または捨ててしまうかのどちらか。

小さな鉢カバーに水を張って浮かべた。大きな水連鉢に浮かべるよりいいかも
行きつけの黒茶屋さんで飾られていた椿のフローティングフラワー。椿三十郎みたい

カット枝を花瓶で飾る ~ 霜が降り水が氷る時期以外は屋外がおすすめ

クリスマスローズ等は花弁が厚く傷みにくいので水に浮かべてフローティングフラワーとして楽しむのもいいのですが、私はどちらかというと花瓶にさして飾る派です。

特にパンジーやビオラの花後の切り戻し作業でカットした花付き枝は、霜が降る時期や水が氷る極寒地でなければ冬の間は花瓶などに入れての間は屋外に置くのがおすすめです。

夜間の最低気温が1度を下回ってくると水が凍る可能性があるため、そんな夜は玄関内などに花器ごと切り花を一時避難させます。

神奈川・東京では、 秋から冬の間はこのように屋外で切り花として飾った状態↓でも何週間も花が咲き続けています。内と異なり、屋外の冬の日光のお陰で蕾が次々育ち花開いていくので長~くまるで花苗のようにしばらくの間次々に咲く花が楽しめます。切り花の栄養剤を水に適量混ぜておくとより長持ちします。

屋外に丸みのあるガラスの容器は太陽光を反射しそうなので基本は避けていますが、秋・冬の優しい太陽光が当たる反日陰程度の場所であればガラス容器でも特に問題ありません。

常緑木にかけてもいいけれど、落葉樹に飾ると寂しい冬の枝が華やかに。意外と水を吸うので水を足すのを忘れずに

カットした花付き枝を花瓶に挿して家内に飾るのもいいのですが、涼しい場所でかつ太陽が差し込む明るい場所でないと花もちが悪くなりますし、温かく明るいリビングなどではハダニも発生しやすい上に早く傷んでしまい花も咲かなくなります。
なので私はパンジーやビオラのカット枝を飾っておくなら屋外派です。

【 暖かく明るいリビング 】
窓からの十分な太陽光はあるので新しい蕾も付きやすいけど温かくて水が傷みやすい。またハダニが付きやすい。

【玄関内(屋内)】
涼しく遺体に悔いが我が家の玄関は暗く枝が成長しないので、飾った時点で咲いている花が終わったら処分することになり長持ちしない。

【屋外:庭・玄関先・屋外テラス】
冬の間は切り花は屋外が一番花もちが良い。適度な太陽もあるので蕾も育ち次々に花が咲くので、まるで鉢のパンジー・ビオラのよう。霜が降る日と水が凍る夜は室内に一時避難。

我が家では100均のSeria(セリア)で買った口がやや広目に開いた取っ手ワイヤー付のガラス瓶にパンジー・ビオラのカット枝を挿して、ポスト裏にあるお隣さんとの境に垣根替わりに置いている鉢の藤の枝に吊り下げています。
水は意外と吸うので、2日に一度は満タンになるように足しています。根のある鉢植えのパンジー・ビオラのように蕾も育って花が次々開くのでカット枝は冬の間は屋外に飾るのが正解だと思っています。

こちらも落葉樹(藤)の枝にひっかけたセリアのひも付きガラス容器に挿したビオラ。手持ちの器に自分で紐をつけて飾ってもOK
同じくセリアのワイヤーぶら下げ取っ手付ガラス容器に入れて枝にかけたもの

実は2/6の寒い晩(最低気温マイナス2.1度)に外に出しっぱなしにして翌朝ガラス内の水全体が凍りついていたのですが、日中に氷も溶け、ひと晩だったため痛む枝もなくすべての切り花が無事でした。

画像は暗すぎるけれど夜見ても意外と綺麗
水を入れた鉢カバーにパンジーのカット枝を入れておくとまるで鉢植えのよう!?室内はハダニ発生&痛みやすく短命なので明るい窓辺に置いて葉スプレーを
クリスマスローズはフローティングフラワーにも向くが我が家は花瓶に
我が家ではプリムラも水に浮かべず容器に挿して。冬の花の中ではカットして飾ると傷みやすいプリムラ

これが3-4月にもなると大量に切り枝が増え、花瓶の数が増え管理が渡らず飾るのに難儀します。

お風呂や足湯用洗面器などに浮かべて温浴を楽しむ

リゾートなどのスパでフラワーバスやハーブ・フルーツバスを楽しむことができますが、自宅でも楽しめます。

バリにて プルメリアはうちでも栽培しているので自宅でもたまにやります

お風呂に花を浮かべる場合、優雅なバラの花びらやプルメリアなどの南国ムードあふれるお花を使うと雰囲気が出ます。
自宅のお風呂でやる場合は最後に網ですくわないとなりませんが、できなくもないのでバラを入手したり鉢栽培のプルメリアが咲いた時など、機会に恵まれた時に我が家でもたまにやります。

お湯に入れた時点で傷む花も多く、お湯に入れたから香りがバスルームに充満するという訳ではなく、香りはさほど期待できません。

なので香りは、入浴剤やアロマオイルなどをお湯に混ぜる事で発生させて、浮かべたお花は視覚的に楽しむためのものです。

フラワーバスをする時に面倒なのは以下の点です。

・お風呂の水を桶ですくって洗髪や身体を洗うのに使う人はいちいち桶に花が入り込み邪魔になる

・お風呂のお湯で身体や頭を流す場合、一緒に花もすくって流してしまい排水口が詰まる

・身体にペタペタくっついて流すと洗い場が汚れるし嫌だと家族に苦情を言われる

・特に沢山入れた時や花が小さい場合、入浴後の花すくいが面倒(後片付け、掃除)

これらが嫌な場合は、最初から花をネットに入れて浴槽に入れる事になりますが、水面に浮かぶ花が見れず味気なくなります。

我慢できるのであればたまに楽しみたいフラワーバス。スパやエステなどで用意も片づけも人にやって貰える状況が一番楽ですが、家でもたまにいかがでしょうか。

プルメリアやバラの花びら

薔薇は我が家ではミニ薔薇しかなく、細かい花びらを使うと後片付けが大変なので、ちょうど育てているプルメリアを使ったフラワーバスなら我が家にもぴったり。

薔薇の花びらを使う場合は、ミニ薔薇のように薄い花びらではなく、できれば花弁に厚みのある品種を選びます。

ウブドのチェディクラブにてバトラーさんにプルメリアの花を持ってきてもらい早速ぬるま湯に浮かべたところ。旅先ならではの贅沢

日本で最もおすすめするのはシンビジウムなど蘭の花

日本で入手しやすく多くの人がフラワーバスを楽しむのに向くのは何といっても花びらが分厚いシンビジウム。コチョウランなどその他の厚い花弁を持つランのお花でもいいです。

以下は11年前の写メで画質が悪いのですが、シンビジウムをお風呂に浮かべたところ。
お湯の温度や浮かべる時間にもよりますが、温かいお風呂に浮かべても痛みが少なく、入浴が終わったらざるですくっておくと( 水を張った桶に入れておけば尚良い )、数日ほど同じ花でフラワーバスを繰り返し楽しめます。

厚みのある大きめの花なので湯船のお湯をすくう時も避けやすく、花の掃除も楽、また傷みにくいので再利用もできるとあって個人的に一番おすすめの花です。

シンビジウムのフラワーバス

その他のフラワーバス

お風呂に浮かべて楽しむのは別にバラやプルメリアやシンビジウムでなくてもちろん大丈夫です。

花びらが薄いものはお湯に入れると傷みやすく長持ちしませんが、一度の入浴くらいなら差支えありません。マム系のお花なども割と使いやすく、花びらの薄い桜も数時間程度であれば綺麗に楽しめます。

お花はお湯に入れる事で強く香る事もなく、あくまで雰囲気作り。優雅な気持ちになる視覚的効果があります。

水(お湯)に浮かべて楽しむといえば、我が家の花では暑さにも耐性がある水連も向いているのではと思いますが、水連は開花時間が限られるので難しそうです。

以下も11年前の写メ画像でボケてしまっていますが、今まで試したフラワーバスの一部です。

エステやスパのように後片付けをお店の人がやってくれる訳ではないので、お花を沢山入れず控えめに入れると入浴中も後片付けも楽でいいと思います。

桜をお風呂にうかべたところ
桜の蕾ごと
生活感溢れる昭和なお風呂でもフラワーバスで雰囲気を出して
ガーベラとマム系のお花をお風呂に浮かべたところ

ちなみにパンジーのフラワーバスは家族の評判が悪かったです。花弁が薄くぺたぺた身体にはりついて、排水溝に詰まり取り除くのが面倒だとか。おすすめはしませんが、パンジーでフラワーバスを楽しむ場足は沢山入れない方が良いと思います。

八重山吹、パンジー、チューリップの花びを浮かべたところ

こんな具合に大抵の花をお風呂に浮かべる事ができますが、後片付けが大変なので、今は年に数回、気が向いた時にシンビジウムやプルメリアの花を浮かべる程度です。

食べる

エディブルフラワーとしてのパンジーの苗も販売されていますが、あくまで自宅で自分ひとりに限って食べる花として、自己責任で、ケーキに入れたり、サラダとして食べたり、天ぷらにしたり、お味噌汁に浮かべたり、氷の中に入れて凍らせアイスティーなどにお花入りの氷を入れたり、楽しみ方は沢山あります。

自分だけが口にするものだと言っても、そもそもの毒性、農薬の使用や、虫喰い・ナメクジの這った跡ないかよくチェックしないとなりません。

藤や桜の花はよく茶わん蒸しの上に置いて蒸しますが、キングサリの花は藤に似ていても毒があったりと毒性のある花は身近にもあるので、当然ですがよく調べてからにしています。

我が家ではセリやノビル、ウルイ、ウドなどの山菜も毎年楽しむので、自宅の植物では藤の新芽や園芸種のギボウシの新芽も機会があれば口にします。

パンジーはビオラは花も葉も食べても癖がないのでサラダに入れると目も舌も美味しく味わえますし、プリムラやアリッサムも剪定した花の塊を食べています。蜜が少しあって甘くやわらか。香りが強すぎる品種は食べにくいですが、優しい香りのするお花は食べやすいです。

それでも他の人にはこうした花も葉も食べさせられません。絶対安心と言い切れないので。

梅や柿の実、トマトなど食用の植物から採れた収穫物は人に譲れますが、山菜やキノコ、栽培中の花などは人の口に入るような事は避けています。

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